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〈護衛艦「はるな」DDH-141 050809.境港〉 |
全長 | 153m |
全幅 | 17.5m |
深さ | 11m |
吃水 | 5.2m(「ひえい」は5.3m) |
基準排水量 | 4,950t(「ひえい」は5,050t) |
エンジン | 「はるな」三菱2胴衝動式タービン2基2軸,缶 三菱CE船舶用2胴水管型 「ひえい」石播2胴衝動式タービン2基2軸,缶 石川島FWD型 出力:70,000PS |
速力 | 約31kt |
乗員 | 370人 |
船型 | 長船首楼型 |
主要兵装 | 54口径5インチ単装速射砲×2、短SAMシースパロー装置一式、高性能20mm機関砲(CIWS)×2、アスロックランチャー×1、3連装短魚雷発射管×2、対潜ヘリSH-60J×3 |
備考 | 海上自衛隊初のヘリコプター搭載型となった護衛艦。このサイズの艦にヘリコプターが3機も搭載された事は、当時としても画期的な事であった。当初の計画ではヘリ空母(排水量11,000t、搭載ヘリ18機)の案もあったが、1個護衛隊群に対するヘリコプターの所用数が6機とされたことから、「はるな」型2隻、対潜護衛艦5隻、対空誘導弾搭載護衛艦1隻の計8隻で1個護衛隊群を編成する案に落ち着いた。その後ヘリの所用機数が8機に増えた事で対潜護衛艦にもヘリを搭載して汎用化し、8隻8機をもって1個護衛隊群を構成する「八八艦隊」計画へと移行した。 「はるな」型は各船室、装備、その他必要なスペースを積み上げる「スペースベース」方式により設計されたため、従来の艦に比べて格段に余裕のある艦内配置となっている。ヘリコプターの発着艦の安定を図り、船体の横揺れを防止するため、ビジキールとともにフィンスタビライザーを設け、着艦格納を迅速に行なうため「ベアトラップ(着艦拘束装置)」も設けた。 本「はるな」型2隻、拡大改良型となった「しらね」型2隻をもってそれぞれ4個護衛隊群の旗艦任務に就いた。「はるな」「ひえい」ともに80年代後半にFRAM(近代改装)が実施され、艦齢の延長が図られた。この際、シースパロー発射機およびCIWSが搭載され、対空戦闘能力も強化されている。 2007年に「しらね」のCICで火災事故が発生し、修理に200億円が計上された事から一時廃艦が囁かれたが、退役を控えた「はるな」の部品を転用する事で修理費を50億円に抑える事に決定した。 2009年3月18日、護衛艦「ひゅうが」の就役に伴い、「はるな」が舞鶴基地において除籍され、次いで「いせ」の就役に伴って2011年3月に「ひえい」が退役した。 |
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(2009.3.18 除籍) |
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(2011.3.16 除籍) |
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