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〈護衛艦「あしがら」DDG-178 090719.高知〉 |
全長 | 165m |
全幅 | 21.0m |
深さ | 12.0m |
吃水 | 6.2m |
基準排水量 | 約7,750t |
エンジン | COGAG方式ガスタービン4基(LM2500)2軸 出力:100,000PS |
速力 | 約30kt |
乗員 | 約290人 |
船型 | 平甲板型 |
主要兵装 | イージス装置一式、スタンダードSAM/アスロックSUM装置(VLS/VLA=前部64セル、後部32セル)一式、62口径5インチ砲×1、高性能20mm機関砲(CIWS)×2、対艦ミサイル・SSM-1B発射装置一式、3連装短魚雷発射管×2、電波探知妨害装置一式、対潜情報処理装置一式 |
備考 | 「こんごう」型4隻に続くイージスシステム搭載護衛艦。「たちかぜ」型ミサイル護衛艦の代替艦として2隻が建造された。基本的には「こんごう」型の発展改良型で、米海軍のイージス駆逐艦アーレイ・バーク級のフライトIIAへの改良に倣っている。 近年の長射程化、高速化、小型化が進む空対艦ミサイル時代に対応するため、「こんごう」型に比べ防空の管制能力を高めた最新のイージスシステム・ベースライン7.1を搭載しており、また司令部や味方部隊とリアルタイムで情報を共有するC4Iシステムにも優れている。 建造当初からステルス性の向上にも配慮され、マストは「こんごう」型のラティスマストを改め、独自設計のステルス性平面構成マストを採用した。また「こんごう」型では煙突の角に丸みが付けられていたが、ステルス性向上のためこれを廃して角張った形状になっている。 後部には「こんごう」型には無かったヘリコプター格納庫が設けられ、SH-60Kなどの艦載ヘリコプターも運用可能であるが、現在のところ固有の搭載機は持っていない。このヘリコプター格納庫設置の関係上、Mk41VLS(ミサイル垂直発射機)は「こんごう」型とは逆に、後部に32セルのMk159、前部に64セルのMk158発射機を配している。このため、「こんごう」型に比べ艦橋構造物より前方がやや長くなっている。 イージスシステムの目となるSPY-1Dレーダーは、「こんごう」型のものからさらに捜索追尾能力が向上したSPY-1D(V)を搭載しており、探知距離は最大500km、同時追尾目標数は200以上とされている。「こんごう」型では艦橋の周囲4面に設置されたSPY-1Dはすべて同じ高さで揃えられているが、「あたご」型ではヘリ格納庫の位置関係から、後部2面は前部に比べて1層高い位置に設置されている。また、「こんごう」型では他の護衛艦と同じく射撃指揮装置2型(FCS-2)で主砲の射撃管制を行なっているが、「あたご」型の主砲射撃管制はSPY-1Dを介してイージスシステムに統合されているため、FCSの方位盤は搭載していない。このため光学照準装置としてMk46OSSを艦橋上部に装備する。 2017年末に「あたご」、次いで2018年に「あしがら」が弾道ミサイル防衛能力を付与されている。 2008年2月、横須賀基地へ向け航行中の「あたご」と民間の漁船「清徳丸」が衝突し、漁船が沈没、乗組員2名が死亡するという事故が起きている。 |
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