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〈除籍後の護衛艦「あまつかぜ」 1996年頃撮影・舞鶴〉 |
全長 | 131.0m |
全幅 | 13.4m |
深さ | 8.6m |
吃水 | 4.2m |
基準排水量 | 3,050t |
エンジン | 蒸気タービン2基2軸 出力:60,000PS |
速力 | 33kt |
兵装 | ターターSAM単装発射機×1(後にSM-1MRへ換装)、76mm連装速射砲×2、ヘッジホッグ×2、短魚雷落射機×2(後に3連装魚雷発射管に換装)、アスロックSUM発射機(改装時に装備) |
乗員 | 290名 |
備考 | 1965年に就役した第1世代の対空誘導弾搭載護衛艦。海上自衛隊初のミサイル護衛艦として記念すべき艦である。船型は遮浪甲板型で、各船室、装備、その他必要なスペースを積み上げる「スペース・ベース」方式で設計された。 戦後、航空機のジェット化に対応するため、アメリカ海軍ではタロス、テリア、ターターなどの対空ミサイルの開発が進んでいたが、海上自衛隊でもこれを導入して艦隊防空の充実を図ることになった。「あまつかぜ」は当時最新のターターシステムを搭載したが、そのスペース確保のため当初の予定よりも艦が大型化し、護衛艦で初めて排水量3,000トンを超える艦となった。艦内は電子機器が多かった関係上、空調が完備され、従来の護衛艦に比べて居住性は格段に向上した。艦の後半分はほとんどがターターミサイルシステムの関連装備で占められている。 就役後、アスロックの装備やSAMをターターからSM-1MRに換装するなど、 数回に渡って改装が実施され、三次元レーダーやソナーも更新するなど近代化につとめている。 就役後は第1護衛隊群に配備されたが、同型艦も建造されず、その後「たちかぜ」型登場までの約10年間、海上自衛隊唯一のミサイル護衛艦だった。 1995年に舞鶴基地において除籍され、その後は対艦ミサイルの標的艦となってその生涯を終えた。 |
艦記号・番号/艦名 | 起工 | 進水 | 竣工 | 建造所 |
DDG-163
あまつかぜ (1995.11.29除籍) |
1962.11.29 | 1963.10.5 | 1965.2.15 | 三菱長崎 |
前部甲板レイアウト 〈910728.舞鶴〉 |
後ろ 〈1992年頃・舞鶴〉 |
艦中央部煙突・イルミネーター等 〈1992年頃・舞鶴〉 |
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