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〈護衛艦「あさぎり」DD-151 040606.大阪湾〉 |
全長 | 137m |
全幅 | 14.6m |
深さ | 8.8m |
吃水 | 4.4m(「はまぎり」以降は4.5m) |
基準排水量 | 3,500t(「はまぎり」以降は3,550t) |
エンジン | COGAG方式ガスタービン4基(川崎ロールスロイス・スペイSM1A)2軸 出力:54,000PS |
速力 | 約30kt |
乗員 | 約220人 |
船型 | 長船首楼型 |
主要兵装 | 76mm62口径単装速射砲×1、高性能20mm多銃身機関砲(CIWS)×2、短SAM シースパロー8連装発射機×1、4連装SSM発射機×2、アスロック8連装発射機×1、3連装短魚雷発射管×2、哨戒ヘリコプター×1 |
備考 | 「あさぎり」型は「はつゆき」型に続く第二世代のヘリ搭載汎用護衛艦で、「はつゆき」型12隻と本型8隻をもって、「八八艦隊」の基幹を構成した。 基本的装備は「はつゆき」型に準じているが、特徴的なヘリ格納庫は舷側いっぱいまで拡張され、必要に応じてヘリコプター2機が格納できる。推進装置は自衛艦ではじめて等馬力COGAG方式が採用された。また、艦橋主機操縦装置がはじめて設置され、艦橋のみで機関運転を含む操艦が可能となっている。さらに機関部も左右両舷で機関関係の装置を順序を逆にしたシフト配置にしており、万が一船体両舷を貫通する損害を被っても、残った機械の組み合わせで機能維持を図れるよう考慮されている。本型のマストが2本あるのもこの配置が関係している。「はまぎり」以降の艦はそれ以前のOPS-14対空レーダーに代わり、OPS-24型三次元レーダーに変更され、ヘリ格納庫上のミサイル射撃指揮装置もFCS-2-12Eの改良型FCS-2-12Gとなった。また、スーパーバード衛星通信アンテナも装備された。最近の艦艇は艦橋構造物や煙突などがステルス性を考慮して傾斜をつけて造られているが、この「あさぎり」クラスではまだそのような概念がなかったためか、ヘリ格納庫などはレーダー波をおもいきり反射しそうな垂直の壁になっている。 2004年3月18日、2番艦「やまぎり」が、次いで2005年2月16日、ネームシップの「あさぎり」が練習艦に種別変更されたが、のちに両艦とも護衛艦に復帰している。 「あきづき」型、「あさひ」型護衛艦の就役を受け、「あさぎり」型は全艦が護衛隊群から護衛艦隊直轄護衛隊へ移籍した。 |
艦記号・番号/艦名 | 起工 | 進水 | 竣工 | 製造所 |
DD-151 あさぎり (2005.2.16 練習艦に種別変更) (2012.3.14 護衛艦へ種別変更) |
1985.2.13 | 1986.9.19 | 1988.3.17 | 石川島播磨 |
DD-152 やまぎり (2004.3.18 練習艦に種別変更) (2011.3.16 護衛艦へ種別変更) |
1986.2.5 | 1986.10.8 | 1989.1.25 | 三井玉野 |
DD-153 ゆうぎり | 1986.2.25 | 1987.9.21 | 1989.2.28 | 住友重機浦賀 |
DD-154 あまぎり | 1986.3.3 | 1987.9.9 | 1989.3.17 | 石川島播磨 |
DD-155 はまぎり | 1987.1.20 | 1988.6.4 | 1990.1.31 | 日立舞鶴 |
DD-156 せとぎり | 1987.3.9 | 1988.9.12 | 1990.2.14 | 住友重機浦賀 |
DD-157 さわぎり | 1987.1.14 | 1988.11.25 | 1990.3.6 | 三菱長崎 |
DD-158 うみぎり | 1988.10.31 | 1989.11.9 | 1991.3.12 | 石川島播磨 |