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〈除籍後、江田島第1術科学校における係留実習艦時代の「はるかぜ」 1997年頃撮影〉 |
全長 | 106m |
全幅 | 10.5m |
深さ | 6.4m |
吃水 | 3.7m |
基準排水量 | 1,700t |
エンジン | 名称:三菱エッシャーウイス式衝動式蒸気タービン2基2軸 出力:30,000PS |
速力 | 30ノット |
兵装 | Mk30 127mm単装砲×3、Mk2 40mm4連装機銃×2、54式ヘッジホッグ×2、54式爆雷投射機(K砲)×8、54式爆雷投下軌条×2 |
乗員 | 240名 |
備考 | 昭和28(1953)年度計画による初の国産護衛艦で、「はるかぜ」「ゆきかぜ」の2隻が建造された。建造当初は甲型警備艦という呼称であったが、1957年に艦種記号「DD」と艦番号「101」が付与され、1960年に艦種呼称が「護衛艦」となった。当時としては大型の艦であり、外航船団護衛を主務とした。 設計にあたっては旧海軍の白露型駆逐艦、米海軍のギアリング級駆逐艦を参考とし、主要兵装は米海軍制式の第二次大戦型兵器を搭載したが、艦型や上部構造物には日本独自の工夫をこらしていた。日本の艦として初めてCICを装備した点も画期的であった。1958年度には特別改装が実施され、射撃装置の換装、味方識別装置、冷房装置、洋上給油装置などが新設されたほか、爆雷兵装を撤去してMK-2短魚雷落射機を装備した。 2番艦の「ゆきかぜ」は1975年度以降、開発指導隊群に所属し、新しい装備の実用実験任務についた関係で艦容が大きく変化している。 「はるかぜ」「ゆきかぜ」とも1981年3月に特務艦に種別変更され、1985年3月に除籍された。「はるかぜ」はその後江田島の第1術科学校において停泊実習艦として使用されたが、塩害による痛みが進んだ事から2002年に解体された。国産初の護衛艦として、以後の護衛艦建造の礎となった点において特筆すべき艦である。 |
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(1981.3.27 特務艦ASU-7002に 種別変更、1985.3.5除籍) |
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(1981.3.27 特務艦ASU-7003に 種別変更、1985.3.27除籍) |
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艦橋構造物 〈1997年頃〉 |
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