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〈潜水艦救難艦「ちよだ」 190519.玉野〉 |
全長 | 128m |
全幅 | 20m |
深さ | 9m |
喫水 | 5.2m |
基準排水量 | 5,600t |
エンジン | ディーゼル2基2軸 出力19,700PS |
速力 | 約20kt |
乗員 | 約130人 |
備考 | 潜水艦救難母艦「ちよだ(AS-405)」の代替艦として建造された潜水艦救難艦で、艦名も「ちよだ」を引き継いでいるが、母艦機能は省かれている。新造された深海救難艇(DSRV)、無人探査機(ROV)を搭載し、最新の再圧タンクを備え深海での捜索・救難能力を向上させている。 本艦には海底の状況を詳細に把握できる新システムとして「マルチビームソナー」が搭載されている。これは「ちよだ」からビームを発射して海底地形を探り、着底している潜水艦を探し出すシステムで、従来のセンサーなどを使った捜索方法よりも格段に発見率が向上したため、沈没潜水艦から乗員を救助する時間を短縮でき、乗員の生存率向上に寄与している。 また、東日本大震災の教訓から、災害対応能力の向上も図られ、手術用寝台2台、病床10床を設置し、大規模災害発生時には負傷者の手当てなど医療支援も可能になっている。 錨甲板に設置された揚錨装置は護衛艦などとは異なり、商船と同様の物を採用している。艦尾には飛行甲板があり、重篤な患者が発生した場合などにヘリコプターを待機させておくこともできる。ただし固有の搭載機は持たず、ヘリ用の格納庫も無い。 本艦が搭載する深海救難艇DSRVは新造されて従来のものより能力向上が図られており、一度に救出できる人数も4人増えて16人となった。また、無人探査機ROVも大きく能力を向上させ、2000mまでの海中で沈没潜水艦の状況観察、救難作業時の障害物除去および捜索対象の調査・回収等を行うことができる。 |
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