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〈海洋観測艦「わかさ」AGS-5104 091108.呉〉 |
全長 | 97m |
全幅 | 15m |
深さ | 7.6m |
吃水 | 4.3m |
基準排水量 | 2,050t |
エンジン | 川崎MANV8V 22/30 ATL型(富士8L 27.5 XF型) ディーゼル2基2軸、出力4,580(4,500)PS |
速力 | 16kt |
船型 | 長船首楼型 |
乗員 | 約80(90)名 |
備考 | 海上自衛隊初の海洋観測艦「あかし」の性能向上型として建造されたもので、特に音響観測能力の強化がはかられている。対潜水艦戦、対機雷戦を実施する上で必要となる海象、気象、潮流、海底地形、水質、地磁気などのデータの収集・分析を主たる任務としている。 搭載する海洋観測、調査機器類は“あかし”とほぼ同様となっているが、精密艦位測定装置としてロランCを装備する。船体の上部に観測機器と関連装置を装備するため、いかなる載貨状態でも復元性能が確保できるよう、艦の二重底に海水バラスト・タンクが設けられている。また精密測量等を行なうため、2〜3ノットの低速で長時間航行する必要がある事から可変ピッチプロペラを採用し、荒天時・漂泊時の観測を容易にするため減揺タンクも装備している。そのほか艦位を保持するため艦首にはバウスラスターも備えている。 艦首に特徴的なバウ・シープ、その後方にケーブル巻揚機を備え、これらを介してケーブルタンクに格納された音響観測用ケーブルの投揚収を行なう。非常事態が発生した際にはケーブルを切断し、ブイに繋いで離脱するが、そのためにブイ装置と探線装置を装備している。艦橋直下の02甲板には各種観測用の精密艦位測定装置、精密音響測深儀、海底音波探査装置の記録器などが納められた管制室、観測室などが設けられている。後部甲板は一般海洋観測関係の作業スペースである。 音響観測を行なう時の雑音を少なくするため、艦内動力発生音の減少にも配慮されている。 2番艦の「わかさ」は「ふたみ」から7年後の就役となり、各所で性能向上がはかられた。 2010年3月17日、新型の海洋観測艦「しょうなん」の就役を受けて「ふたみ」が除籍された。 |
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(2010.3.17除籍) |
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右前 (091108.呉) |
艦首バウ・ガントリー、バウ・シープ (091108.呉) |
艦橋構造物、1号浮標、デッキクレーン等 (091108.呉) |
マスト (091108.呉) |
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