飛行甲板艤装品


〈護衛艦「くらま」の飛行甲板  040719.高知〉

諸元・性能
備考 ここでは艦載ヘリコプターを扱う艦艇の飛行甲板で見かける艤装品を取り上げた。これらを複数組み合わせて使用する事で、ヘリコプターの安全な離発艦を行なう。
(写真に連動)

●急速拘束装置(ベア・トラップ)
着艦したヘリコプターを拘束する装置で、格納庫への移送装置と合わせて「着艦拘束移送装置」という。海上自衛隊では護衛艦「はるな」から装備した。

●着艦誘導灯
ヘリ格納庫の上部に付けられているもので、3色のライトの点滅によってヘリコプターを誘導する。無線封鎖時などに使用される。

●水平灯
ヘリコプター格納庫の上に高低2基設置されているもので、ホバリングするヘリコプターに対して艦の動揺状況を知らせる。

●着艦誘導センサーN-TG-10
SH-60Kの運用に伴って新しく装備された自動着艦誘導装置で、護衛艦「はるさめ」に最初に搭載された。

●発着艦指揮所
通常飛行甲板の右舷前方に設けられており、この中にLSO(管制官)が入ってヘリコプターの発着の指示をする。LSOはDDHでは飛行士が、DDでは飛行長が兼務する。

●リテーニング・レール
ヘリの尾輪のずれを防止するための装置。

●甲板照射燈(作業燈)
夜間発着艦作業に使用する赤色の照明灯。

●転落防止用ネット
ヘリコプターの発着艦作業時には外側へ倒す、起倒式のネット。起倒は手作業で行う。

●境界灯
夜間に着艦するヘリコプターに対し、飛行甲板の外周を指示する黄色の照明灯。

●消火用ターレット・ノズル
ヘリコプター火災に対する消火装置で、海水に泡沫発生剤を混ぜたものを噴射する。射程は約50m。

●係止環
ヘリコプターや車両を固定する時などに使用するもので、甲板上に埋め込まれている。直径約10cmの穴に十字の金具が取り付けられている。「ひゅうが」型護衛艦には約1,600箇所が設けられている。

●甲板状況灯
「ひゅうが」型から装備された、着艦用の状況灯。赤と緑がペアになっている。

●艦内アクセスハッチ
飛行甲板に設けられているハッチ。○に×のマークは、常時閉鎖すべきことを意味している。

●埋め込み式ランプ
飛行甲板上の位置を示すために用いられる。



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「ひえい」の急速拘束装置
〈080720.呉〉
「ひえい」の急速拘束装置
〈080720.呉〉
「あさぎり」の急速拘束装置
〈020727.呉〉
いなづま」の急速拘束装置ヘリとの接続時
〈030517.阪神〉
「ひえい」の着艦誘導灯
〈080720.呉〉
「ひえい」の水平灯
〈080720.呉〉
「はたかぜ」の水平灯
〈080727.高松〉
「はたかぜ」の水平灯
〈080727.高松〉
「あしがら」の水平灯
〈090719.高知〉
「くらま」の水平灯
〈090719.高知〉
「せんだい」の水平灯
〈120527.玉野〉
「ひえい」の着艦誘導用姿勢表示装置
〈080720.呉〉
「くらま」の着艦誘導用姿勢表示装置
〈090719.高知〉
「いせ」の着艦誘導用姿勢表示装置
〈120712.坂出〉
「いなづま」の着艦誘導センサーN-TG-10
〈080727.玉島〉
「あしがら」の発着艦指揮所
〈090719.高知〉
「いなづま」の発着艦指揮所
〈020727.呉〉
「ひえい」の発着艦指揮所
〈040417.呉〉
「くらま」の発着艦指揮所
〈040719.高知〉
「せとゆき」の発着艦指揮所
〈020727.呉〉
「やまゆき」のリテーニングレール
〈020525.玉野〉
「うみぎり」のリテーニングレール
〈030809.高松〉
「みねゆき」の甲板照射燈
〈050809.境港〉
「しらせ」の甲板照射燈
〈120916.境港〉
「いせ」の転落防止用ネット
〈120712.坂出〉
「しらせ」の境界灯
〈120916.境港〉
「ひえい」の境界灯
〈080720.呉〉
「いせ」の境界灯
〈120712.坂出〉
「ひえい」の消火用ターレット
〈080720.呉〉
「ひえい」の消火用ターレット
〈080720.呉〉
「ぶんご」の係止環
〈050521.玉野〉
「いせ」の甲板状況灯
〈120712.坂出〉
「いせ」の艦内アクセスハッチ
〈120712.坂出〉
「いせ」の埋め込み式ランプ
〈120712.坂出〉