旗竿


〈護衛艦「いせ」の艦尾旗竿 120712.坂出〉

諸元・性能
備考 旗竿は自衛艦の艦尾および艦首に立っており、艦尾旗竿は自衛艦旗、艦首旗竿は国旗を掲揚する。大抵の物はメインの旗竿とそれを支える「ステイ」と呼ばれる2本の支持棒からなる三脚状の形をしている。
艦尾旗竿には艦尾燈などの航海関係の器具が取り付けられている。艦尾旗竿の頂部は椀状になっていて、揚旗索用の滑車が内蔵されている。揚旗索は旗竿の両側に付いており、中程にあるクリートに絡める。艦尾旗竿中程に設置されている停泊燈は日没時より翌日の日の出までの間、そこに艦艇が停泊していることを示すために点灯されるもので、燈火は白色、明るさは1海里以上離れたところから視認できるものとされる。下部には夜間航海中に艦尾方向を表示する艦尾燈と、単縦陣で夜間航海する際に後方500〜800mを照らして後続艦に自艦の存在と距離を知らせるための航跡燈が設置されている。
艦尾旗竿に掲揚される自衛艦旗は旧日本海軍の軍艦旗をそのまま踏襲したもので、航海中は常時掲揚されているが、停泊時は午前8時に掲揚、日没時に降ろされる。また、戦闘(訓練)開始時には艦尾旗竿から降ろされ、代わってマストに掲揚される。この時、艦尾旗竿は折り畳んで甲板上に固定される。
艦首旗竿は停泊時の午前8時から日没まで国旗を掲揚するもので、日没後には頂部にある停泊燈を点灯する。艦首の停泊燈は艦尾のものより高い位置に付いている。国旗は出港と同時に降ろされ、艦首旗竿は折り畳まれて甲板上に固定される。



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「いせ」の艦尾旗竿
〈120712.坂出〉
「せんだい」の自衛艦旗
〈120527.玉野〉
「きりしま」の艦尾旗竿
〈120527.玉野〉
「せんだい」の艦首旗竿
〈120527.玉野〉
「いせ」の艦首旗竿
〈120712.坂出〉