高速標的機 ファイアー・ビー改(BQM-34AJ改)


〈訓練支援艦「くろべ」搭載の「ファイアー・ビー改」  040417.呉〉

諸元・性能
全長 7m
全幅 4m
全高 2.05m
総飛行重量 1,219kg
速力 215〜540kt
高度 100〜50,000ft
航続時間 30〜60分
エンジン 1基 名称:J69-T-41B(ターボジェット)
製作 富士重工
備考 無線誘導の亜音速無人ジェット機で、誘導弾用の標的機。通称「ファイアー.ビー」と呼ばれる。第2次大戦以降、急速に進歩したミサイル等の標的機として、1950年ごろ米国のライアン航空機会社で開発されたBQM-34を日本でライセンス生産したのが「BQM-34AJ」である。その後1992年からは性能向上型の「BMQ-34AJ改」が運用されている。従来機の発進、指令、飛行制御、低高度飛行、回収機能に追加して、ヘディングホールド機能、ベアリングホールド機能、プログラムフライト機能の他、 TACAN誘導機能を追加し、訓練支援艦「くろべ」「てんりゅう」に搭載され、標的機多重管制装置により飛行管制される。機体はアルミ合金製のセミモノコック構造で、ノーズコーンとテールコーンがFRP製となっている。ファイアー・ビーはそれ自体が標的となるのではなく、「トービー」と呼ばれる曳航標的を曳いて飛行するための標的曳航機である。海上自衛隊では護衛艦に装備している5インチ速射砲や艦対空ミサイル用の訓練に使用されていた。
現在、「くろべ」「てんりゅう」ともファイアー・ビーは運用しておらず、廃止となってているようだ。



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ファイアー・ビー改
「くろべ」搭載
〈020518.阪神〉
ファイアー・ビー改
〈020914.岩国〉
ファイアー・ビー改
「くろべ」搭載
JATO
〈040417.呉〉
ファイアー・ビー改
〈050910.岩国〉