自走式水上標的「バラクーダ」


〈多用途支援艦「すおう」搭載のバラクーダ  060801.高松〉

諸元・性能
全長 7.23m
全幅 2.75m
重量 1.950kg
最高速度 36ノット(時速約65km)以上
航続距離 約550km(約300海里)
遠隔操縦管制範囲 約18km
エンジン ボルボ製直列6気筒船舶用ターボディーゼル  最高出力:200馬力
備考 「ひうち」型の多用途支援艦によって管制される、護衛艦等の射撃訓練の標的で、ゾディアックボートに遠隔操縦装置をつけて無人で航走できるようにしたもの。有人で航行する事もできるが、投下・揚収および点検以外で人が乗る事はあまりないそうだ。弾着観測カメラを搭載しており、弾着点の距離等を割り出す光学解析が可能になっている。また、高速性を利用して不審船舶を模擬し、護衛艦等がその対処訓練を行なう事もできる。本標的はカナダ製であるが、本来はカナダの穏やかな湖等で運用する事を想定して作られたものであり、海上自衛隊が射撃訓練を行なう日本の海域では波が高すぎて扱いが困難だそうである。また使用しているボルト等もクセがあり、整備に苦労するとか。
後部のマストには中央部分に四角い板を組み合わせた反射板が取り付けられ、ここに護衛艦の射撃管制レーダーのレーダー波が当たる。実際の射撃訓練では、バラクーダから50mほど離れたところを狙うという。


サムネイルをクリックすると大きい写真が見れます。(新規ウインドウで開きます)

右前
(060801.高松)
後ろ
(060801.高松)
左側面・水上航行
(050723.呉)
左前・水上航行
(050723.呉)
左後ろ・水上航行
(050723.呉)
操縦席
(060801.高松)
マスト
(060801.高松)
反射板
(060801.高松)
遠隔操縦用カメラ
(060801.高松)