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〈第31航空群/第71航空隊(岩国航空基地)#9088 050910.岩国〉 |
全長 | 33.5m |
全幅 | 33.2m |
全高 | 9.9m |
自重 | 約25.5t |
正規重量 | 約36t |
最大離陸重量 | 約45t |
乗員 | 12人 |
エンジン | 4基 名称:T64-IHI-10J 出力:3,493ESHP×4 |
最大速度 | 265kt |
巡航速度 | 約230kt |
航続距離 | 約2,300nm |
実用上昇限度 | 8,660m |
担架数 | 12個 |
製作 | 新明和工業、石川島播磨重工(エンジン) |
備考 | 対潜飛行艇PS-1から発展した国産の水陸両用機で、高揚力装置、波消し装置を備え、波高3mまでの荒れた海面での離着水が可能な事から海難救助や小笠原諸島など離島からの急患搬送にも使用された。1976年に配備が始まった時点での呼称は「US-1」だが、7号機(#9077)からはエンジンが換装され、呼称も「US-1A」となった。4基のエンジンのほかに境界層制御装置(BLC)用のエンジンも搭載しており、時速53ktという低速度での飛行を可能にしている。 中部胴体に救助者収容室が設けられ、後部胴体に救助用具を搭載、また着水時に要救助者が掴まる事のできるロープや、機内から要救助者に呼び掛けるためのスピーカーも設置されている。機首部分には船舶で曳航するための曳航索も付いている。 本機はすべて岩国の第71航空隊に所属したが、小笠原諸島等への対応のため常時1機が厚木基地に派遣されていた。 年に1機新造、年に1機退役のペースで新旧交代がはかられ、常時6〜7機の体制が維持されていたが、2005年2月、新明和工業において最終号機である#9090号の完納式が行なわれ、20機を数えたUS-1・US-1Aの生産は終了した。その後は後継機のUS-2と交代しながら逐次退役を進め、2017年12月に最後の1機が退役した。 水上に浮かぶ姿は非常に優雅であり、観艦式や呉地方隊展示訓練では実際に離着水の様子を見る事もできた。(下記サムネイル参照) |