82式 指揮通信車


〈富士教導団本部(富士駐屯地)#25-1405  040718.富士〉

諸元・性能
愛称 コマンダー
略称 CCV
全長 5.72m
全幅 2.48m
全高 2.38m
全備重量 13.6t
最高速度 100km/h
乗員 8人
エンジン 水冷4サイクル10気筒ディーゼル機関 305ps/2,700rpm
武装 12.7mm重機関銃M2×1、62式7.62mm機関銃(必要に応じ)
製作 小松製作所
備考 1974年から研究が始められ1978年に開発開始、1982年に制式化された、陸上自衛隊が最初に採用した国産6輪駆動の装輪装甲車で、師団/旅団司令部の他、特科・普通科連隊などの指揮通信用として使用する。
装甲鋼板の車体の前部に操縦手席と助手席、中央部左側にエンジンが配置される。後部は通信器材が搭載された乗員室で、天井が一段高くなっており、内部で簡易な作戦会議等が行えるようになっている。前線に出て戦闘を行なうための車輌ではないので、武装は乗員室上板に搭載される12.7mm重機関銃のみであるが、状況に応じて前部助手席上の銃架に62式7.62mm機関銃を取り付ける事もできる。また操縦席には大きめなフロントガラスが嵌められ、視界が広くとられている。状況によってはこれを跳ね上げ式の防弾板で塞ぐ事ができるが、その際は車外を見る方法がスライド式の細長いスリットのみになるので、視界が大変狭くなるらしい。また右側前照灯の上にはブラックアウトライトおよびホーンが設置されているが、このホーンは製造年代によって従来の円盤型の物と、巻貝型のものが存在する。
駐屯地イベントの観閲行進では観閲部隊指揮官や普通科の連隊長が搭乗して部隊の先頭を行進する姿が見られる。公募によって「コマンダー」という愛称がついているが、部隊内では「しきつう」と呼称するのが通例のようだ。
1999年までに232両が生産され、全国の師団・旅団司令部ならびに連隊に配備されている。



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右前
〈040718.富士〉
右前
〈070513.千僧〉
正面
〈071118.三軒屋〉
正面
〈081109.姫路〉
左前
〈020929.善通寺〉
左前
〈091115.三軒屋〉
左前
〈020929.善通寺〉
左前
〈070513.千僧〉
偵察隊用左前
〈021027.出雲〉
偵察隊用左側面
〈021027.出雲〉
左後ろ
〈091024.日本原〉
後ろ
〈071118.三軒屋〉
右後ろ
〈020929.善通寺〉
右前照灯等
〈060219.高知〉
赤外線ライト
〈060219.高知〉
BOライト・新型ホーン
〈081005.米子〉
BOライト・旧型ホーン
〈090426.善通寺〉
フロントガラス
防弾板
〈070513.千僧〉
フロントガラス
防弾板
〈081025.日本原〉
コンバットタイヤ
〈020929.善通寺〉
右側ハッチ
〈010429.百間川〉
後部ハッチ
〈020929.善通寺〉
排熱用スリット
〈090426.善通寺〉
マフラー
〈090426.善通寺〉
視察窓防弾板
〈090426.善通寺〉
後部ハッチより内部
〈060219.高知〉
後部ハッチより内部
〈041121.善通寺〉
左側ハッチより内部
〈020929.善通寺〉
左側ハッチより内部
〈060219.高知〉
89mmロケット
ランチャーラック
〈041114.今津〉