対砲レーダ装置 JTPS-P16


〈第3師団/第3特科隊/情報中隊(姫路駐屯地)  091103.姫路〉

諸元・性能
空中線 電子走査アンテナ(アクティブ・フェーズド・アレイ・アンテナ)
指示回路 Bスコープ
構成 アクティブ・フェーズド・アレイ・アンテナ、ガスタービン発電機等を搭載した空中線装置および制御指示部、分析処理部等を有する評定処理装置から構成される。
製作 東芝
備考 主として野戦特科部隊の観測中隊や情報中隊が装備する移動用対砲レーダー。本装置は76式対砲レーダ装置JMPQ-P7の後継装備であり、敵火砲の発射する砲弾あるいはロケットを遠距離かつ広域にわたり多数評定できる。JMPQ-P7のような牽引式ではなく、装置そのものが7tトラックに搭載されているため機動性に優れている。
対着上陸作戦における海岸堡設定及び空挺部隊等の空中攻撃等を支援する敵砲兵/ロケットの評定、敵の沿岸部への侵攻時にこれを支援するRAG、DAG、AAGの評定、ならびに状況によっては各種戦術行動における射撃の観測等に使用される。
通常は後方に位置し、主要な戦闘正面を広く評定、また敵野戦砲の射弾を初弾から即時に評定し、遠距離・多数の目標を良好な精度で評定するとともに、評定諸元をFADS等に伝送する。また特科部隊の効果的な火力発揮のため、敵砲兵の位置・門数・展開地域を明らかにするとともに、特科射撃部隊の弾着位置を評定して、射弾を誘導するといった使い方もされる。
JTPS-P16は防御的電子戦能力を保有し、ソフトキルに対抗できる。また敵の攻撃的電子戦を局限するため、放射電波の方向範囲を限定して評定する能力も有している。


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右側面
〈040718.富士〉
右後ろ
〈040718.富士〉
右後ろ
〈091103.姫路〉
右前
〈091103.姫路〉
後ろ
〈091103.姫路〉
空中線部JAS-P16
レドーム
〈091103.姫路〉
空中線部背面
〈091103.姫路〉
空中線部収納状態
〈091103.姫路〉
空中線駆動制御装置
〈091103.姫路〉
発動発電機JPU-U60
〈091103.姫路〉
発動発電機JPU-U60
〈091103.姫路〉
アウトリガー
〈091103.姫路〉
評定処理装置
〈091103.姫路〉


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