87式 自走高射機関砲


〈071028.朝霞〉

諸元・性能
愛称 スカイシューター
略称 87AW
乗員 3人
全長 7.99m
全幅 3.18m
全高 4.4m(起立)
全備重量 約38t
速度 約53km/h
エンジン 空冷2サイクル10気筒ディーゼル機関  720PS/2,200rpm
武装 35mm(エリコンKDA)高射機関砲×2
製作 三菱重工(車体) 日本製鋼所(砲塔)
備考 高射特科部隊の装備する局地防空用の自走型近距離対空火器で、1982年に開発に着手、87年に制式化された。師団の高射連(大)隊に装備し、主として機動的に運用される部隊などの対空援護用の火器として使用されるほか、副次的に対地射撃支援も視野に入れているとされる。35mm二連装高射機関砲(L90)を装甲・自走化したもので、74式戦車の車体に砲システムを搭載。パルスドップラー方式の捜索レーダー、追随レーダー、射撃統制装置が一体となってデジタルコンピュータと連動し、目標の発見・捕捉、発射までの過程がリアルタイムで計算され、動揺修正も自動的におこなわれる。また、バックアップ用として光学照準機等も備えており、電子戦の状況下においてもある程度戦闘を行なう事ができる。これらの電子機器の電力確保のため、車体右前部には補助動力装置(APU)を備える。
外見はドイツのゲパルト対空砲によく似ている。計画時にはレーダーをゲパルトと同じく砲塔の前面に配置しようとしたらしいが、その配置方式に特許があったため、砲塔の上方後部に配置したとされている。性能的にはゲパルトよりも上と言われるが、調達価格は1輛あたり14〜16億円と90式戦車の倍近く、したがって調達もスローペースで、現在のところ第7師団の第7高射特科連隊と、第2師団の高射特科大隊(1個中隊のみ)、高射教導隊、武器学校に少数が配備されているのみである。陸上自衛隊の高射特科部隊全体に行き渡る頃には著しく旧式化している恐れもあるが、第7師団以外の師団・旅団の近距離対空装備としては93式近SAMの配備が進んでいることから、今後87式自走高射機関砲の調達は中止される可能性もある。
2009年度の富士総合火力演習では2輛の87式自走高射機関砲が参加し、低空飛行中の航空機を攻撃するという設定で、実弾による水平射撃を実施した。
ここに掲載している写真のうち陸上自衛隊広報センターの物は試作車で、実車とは細部が異なっている。



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左前
〈071028.朝霞〉
左前
〈071028.朝霞〉
左前・砲塔旋回
〈071028.朝霞〉
左前・レーダー収納時
〈071028.朝霞〉
左後ろ
〈071028.朝霞〉
正面
〈090830.総火演〉
右側面
〈090830.総火演〉
右側面
〈090830.総火演〉
試作車・左前
〈030118.陸上自衛隊広報センター〉
試作車・右前
〈030118.陸上自衛隊広報センター〉
試作車・正面
〈030118.陸上自衛隊広報センター〉
試作車・左後ろ
〈030118.陸上自衛隊広報センター〉
右前照灯・赤外線ライト・BOマーカーランプ・ウインカー等
〈090830.総火演〉
左前照灯・サイレン・BOマーカーランプ・ウインカー等
〈090830.総火演〉
APU収納部
〈090830.総火演〉
操縦手用ペリスコープ
〈090830.総火演〉
熱交換ベンチレーター
〈090830.総火演〉
機関砲砲口・初速測定器
〈071028.朝霞〉
機関砲基部
〈071028.朝霞〉
35mm機関砲
〈030118.陸上自衛隊広報センター〉
追随アンテナおよび捜索アンテナ
〈090830.総火演〉
追随アンテナおよび捜索アンテナ
〈071028.朝霞〉
追随アンテナおよび捜索アンテナ
〈071028.朝霞〉
追随アンテナおよび捜索アンテナ・収納時
〈071028.朝霞〉
追随アンテナおよび捜索アンテナ
〈090830.総火演〉
試作車・追随アンテナおよび捜索アンテナ
〈030118.陸上自衛隊広報センター〉
レーザー検知器
〈090830.総火演〉
備品収納箱
〈090830.総火演〉
試作車・B.Oテールランプ
〈030118.陸上自衛隊広報センター〉
後部バスケット
〈090830.総火演〉
実弾射撃
〈090830.総火演〉