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〈第13旅団/第13高射特科中隊(日本原駐屯地)#04-2607 020905.米子〉 |
愛称 | ショートアロー |
全長 | 約2,700mm |
直径 | 約160mm |
最大スパン | 約600mm |
重量 | 約100kg |
多目的対処能力 | 同時2目標、連射可能 |
製作 | 東芝 |
備考 | 高射特科部隊の装備する地対空ミサイルで、空自のペトリオット、陸自の中SAM、ホーク等の長・中距離地対空ミサイル網をくぐり抜けて飛来する敵航空機等に対する、短距離防空兵器である。構成はレーダーを搭載した射撃統制装置1基と発射装置2基からなる。1960年代後半に開発が始まり、1981年に制式化された。 地上システムのフェーズド・アレイ・レーダーと、ミサイル本体の赤外線パッシブホーミングを組み合わせた固体ロケットモーターによる野外防空ミサイルであり、いわゆる「撃ち放し性」を実現している。諸外国の同クラスのミサイルに比較すると、多目標対処能力、ECCM性、目標捕捉能力等の点で特に優れている。発射装置は3 1/2tトラック(73式大型トラック)の荷台部分に4連装のランチャーが搭載されており、コンテナに納められた予備弾も携行できる。また、目視照準装置と発射機を連接する事で、目視による運用も可能になっている。 1995年には赤外線/可視光画像誘導方式・レーザー近接信管の「光波弾」と、アクティブレーダー誘導方式・アクティブレーダー信管の「電波弾」が「81式短距離地対空誘導弾(C)」として制式化された。 公募で付いたニックネームは「ショートアロー」だが、通称は「短SAM(たんサム)」の方が浸透している。 後継装備として11式短距離地対空誘導弾が制式化された。 同型の短SAMおよび発射機が海上自衛隊、航空自衛隊にも装備されたが、海上自衛隊ではすでに退役済みとなっている。 |