64式 7.62mm小銃


〈第4施設団/第305施設隊(三軒屋駐屯地)  091115.三軒屋〉

諸元・性能
口径 7.62mm
全長 約990mm
銃身長 450mm
重量 約4.4kg(脚付、弾倉除く)
発射速度 500発/分(持続10発/分)
給弾方式 箱弾倉 容量20発
製作 豊和工業
備考 1957年から開発が開始され、1964年に制式採用された国産の自動小銃。従来の小銃M1と自動銃(BAR)の特性を兼ね備えており、単発・連発ともに命中精度は良好とされる。部品点数がやたらと多く、分解結合はかなり複雑らしい。部品脱落防止のために、ビニールテープなどで固定する場合もあるとか。弾丸は7.62mmNATO弾から装薬を若干減らした7.62mm減装弾が使用される。これは7.62mmNATO弾をそのまま使うと日本人には反動が強すぎるからだそうだ。ただし、規整子レバーを切り替える事で NATO通常弾の使用も可能となっている。
銃の先に装着できる64式銃剣は刃渡りが30cm程もあり、近年の銃剣と比べるとずいぶん長いものになっている。開発当時はまだ銃剣格闘が重視されていた証左と言えるだろう。
長らく自衛隊の主力小銃として使用されてきた64式小銃であるが、現在第一線部隊では後継の89式小銃にほぼ更新が済んでいる。ただ、後方の部隊では今後もしばらく64式の使用が続くものと思われる。普通科部隊では89式小銃に更新が済んだ部隊でも、狙撃銃として何挺かの64式小銃を残している。狙撃用には照準眼鏡と、銃床に革製のチークパットが取り付けられる(下記サムネイル参照)。「狙撃用としては89式よりも優秀です」とは隊員の弁。ただし、これも新しく採用された「対人狙撃銃」の配備により次第に姿を消すはずである。
陸上自衛隊だけでなく海・空自衛隊、海上保安庁でも使用されおり、23万挺以上が生産されている。


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右側面
〈021013.伊丹〉
左側面
〈021020.日本原〉
右前
〈020930.日本原〉
左前
〈020908.米子〉
左側面
〈060423.松山〉
左側面
〈081025.日本原〉
左側面
〈081025.日本原〉
右前
〈051002.伊丹〉
照門
〈020526.青野原〉
照門
〈081025.日本原〉
照星
〈050327.高知〉
照星・銃口
〈081025.日本原〉
照星・銃口
〈021013.伊丹〉
槓桿
〈060423.松山〉
槓桿
〈081025.日本原〉
被筒
〈060423.松山〉
尾筒部
〈081025.日本原〉
狙撃用照準眼鏡・チークパット付
〈091108.海田市〉
照準眼鏡
〈091108.海田市〉
照準眼鏡
〈091108.海田市〉
照準眼鏡
〈091108.海田市〉
チークパット
〈091108.海田市〉