06式 小銃てき弾


〈訓練弾  090830.総火演〉

諸元・性能
製作 ダイキン工業
備考 06式小銃てき弾は89式小銃の銃口に装着して小銃弾を用いて発射する、いわゆるライフルグレネードである。64式小銃にはM1小銃用のM7ライフルグレネードが使用できたが、89式小銃には同様の装備が無かったため、新たに開発されたものと思われる。1998年から開発を始め、2006年に制式化された。
擲弾(グレネード)を発射する装置としては米軍のM203のように小銃の被筒の下に専用のグレネードランチャーを装着するものがメジャーであるが、歩兵(普通科隊員)の運用法の違いからか陸上自衛隊ではこれを採用せず、小銃の銃口に装着して発射するタイプの本てき弾を国産開発した。これにより手榴弾よりも遠い距離(50〜100m程度)に擲弾を撃ち込むことが可能になり、普通科隊員の個人火力は大きく向上したと言える。
M7ライフルグレネードは発射に空包を使用したが、 06式小銃てき弾は実弾を用いて擲弾を発射するため、弾種の取り違えによる事故を防ぐことができる。また銃弾を受ける部分が外れて飛んでいく分離飛翔方式を採用し、発射反動を低くして高い命中率を実現している。


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