多連装ロケットシステム 自走発射機M270


〈富士教導団/特科教導隊/第5中隊(富士駐屯地)#96-6001  040718.富士〉

諸元・性能

ロケット弾(多目的弾:644個子爆弾内蔵)
全長 約3,900mm
直径 約227mm
重量 約306kg
最大射程 約30,000m

自走発射機
乗員 3人
全長 約7.0m
全幅 約3.0m
全高 約2.6m
全備重量 約25t
最高速度 約65km/h
機関 500馬力、水冷4サイクルディーゼル
構成 自走発射機、指揮装置および弾薬庫
製作 IHIエアロスペース
備考 通称MLRS。野戦特科部隊に装備し、主として遠距離における砲兵部隊、装甲部隊、空挺、ヘリボン部隊、上陸用舟艇などの広域目標を瞬間的に撃破する事を目的としている。装軌式シャシーの後部に巨大な227mm対地ロケット砲を12連装で装備、ロケット1基には644個もの小爆弾が内蔵されており、12基のロケットで合計8000個近い小型の爆弾を敵陣の奥深くに振りまくという強烈な破壊力を持っている。このようにMLRSはいわゆる「クラスター爆弾」搭載型のロケット弾を使用する兵器であり、それが故の面制圧力が売りである。しかし2008年末に「クラスター爆弾禁止条約」に日本が署名した事で、自衛隊の保有するクラスター爆弾を全廃する事が同年の安全保障会議で決定された。それによりMLRSも無用の長物と化す懸念が出てきたが、安保会議ではクラスター爆弾に替えM31GPS誘導ロケット弾を取得し、運用する事を決定している。
日本でライセンス生産が始まった時には日産自動車が生産を担当していたが、同社がリストラで防衛産業から撤退したため、その後をIHIが引き継いでいる。


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右前
(040718.富士)
左前
(071028.朝霞)
左側面
(071028.朝霞)
左側面
(040828.総火演)
後部
(040828.総火演)
右前
(090830.総火演)
右後ろ
(040718.富士)
ロケット弾ランチャー
(040718.富士)
ロケットコンテナ収納レール・コンテナ搭載用リフト
(090830.総火演)
ロケット弾尾部
(040718.富士)
起動輪
(040718.富士)
転輪
(040718.富士)
防炎ルーバー
(090830.総火演)
右前照灯等
(040718.富士)
左前照灯等
(050717.富士)
乗員室左側扉
(040718.富士)