155mm榴弾砲 FH-70


〈第13旅団/第13特科隊/第2中隊(日本原駐屯地) 071118.三軒屋〉

諸元・性能
愛称 サンダーストーン
口径 155mm
全長 9,800mm(走行時) 12,400mm(射撃時)
砲身長 6,022mm
全備重量 約9,600kg
給弾方式 自動装填
発射速度 6発/分
最大射程 30,000m(RAP(噴進)弾) 24,000m(通常弾)
製作 日本製鋼所
備考 英、独、伊が3国共同開発した西側の標準的な榴弾砲で、日本では1983年からライセンス生産が開始された。FH-70を採用した国では日本が最も調達数が多く、現在500門近くが配備されている。
移動には中砲牽引車(クレーン付7tトラック)で牽引するが、砲自体も補助動力用エンジンを持ち、16km/hで自走も可能で、陣地内など近距離での移動が容易に行える。砲架の左前には自走時の専用運転席も備えている。射撃陣地で砲を展開する際は脚を開き砲身を180度旋回させるが、この旋回は砲身にロープを掛けて人力で行なう。操作人員は9人だが、人手不足で6人くらいで運用している部隊もあるそうだ。
発射方式は薬嚢式で、隊員に聞いたところでは砲弾と装薬を砲尾から込め、尾栓上のマガジンに納められた発火カートリッジで装薬を爆発させて砲弾を発射するそうで、従って薬莢は不要であり、射撃の後に残るのは発火カートリッジの撃ち殻だけだそうである。
陸上自衛隊では幾種かの自走榴弾砲も装備しているが、そういったものが配備されているのはごく一部の部隊のみで、北部方面隊を除く各師団・旅団の野戦特科部隊ではこのFH-70が主力となっている。


サムネイルをクリックすると大きい写真が見れます。(新規ウインドウで開きます)

左前
〈020908.米子〉
左後ろ
〈020929.善通寺〉
右前
〈051113.三軒屋〉
左側面
〈071118.三軒屋〉
左側面
〈021020.日本原〉
後ろ
〈091108.海田市〉
牽引車・牽引状態
〈071028.朝霞〉
牽引状態
〈071028.朝霞〉
牽引状態
〈081005.米子〉
自走状態
〈021020.日本原〉
自走状態
〈080921.桂〉
自走状態
〈081102.海田市〉
自走・牽引状態
〈081026.三軒屋〉
尾栓
〈040328.高知〉
尾栓
〈050327.高知〉
尾栓
〈050327.高知〉
パノラマ眼鏡
JPERI-R13
〈050327.高知〉
パノラマ眼鏡
JPERI-R13
〈020519.千僧〉
パノラマ眼鏡
JPERI-R13
〈091115.三軒屋〉
パノラマ眼鏡
JPERI-R13
〈091115.三軒屋〉
眼鏡托座+
パノラマ眼鏡
〈060219.高知〉
眼鏡托座JRA-12
〈021020.日本原〉
照準手席
〈040328.高知〉
発射レバー
〈051113.三軒屋〉
発射レバー・
安全装置レバー
〈060219.高知〉
自走時操縦席
〈040328.高知〉
自走時操縦席
〈021110.三軒屋〉
自走時操縦席
〈091115.三軒屋〉
操縦席計器パネル
〈051113.三軒屋〉
マズルブレーキ
〈040328.高知〉
砲身内部
〈021013.伊丹〉
ガントラベルロック
〈081026.三軒屋〉
ガントラベルロック
〈091115.三軒屋〉
牽引・自走時補助輪
〈081026.三軒屋〉
牽引・自走時補助輪
〈091115.三軒屋〉
牽引・自走時補助輪
収納時
〈091115.三軒屋〉
脚ブレード
(050717.富士)
脚ブレード
(091115.三軒屋)
エアブレーキ装置
〈080921.桂〉
牽引時尾灯・反射板
(080518.玉野)
砲弾・装薬(擬製)
〈021110.三軒屋〉
擬製弾
〈081116.福知山〉
ラマー(装填棒)
〈091115.三軒屋〉
電気式信管測合器
〈040523.大津〉
空包発射
(091103.姫路)