JDAM弾(GBU-38)


〈訓練弾 091129.築城〉

諸元・性能
主契約社 ボーイング
備考 「JDAM」は“Joint-Direct-Attack-Munition”の略で、統合直接攻撃弾薬と訳される。JDAMはそれ自体で単体の兵器を成すものではなく、既存の通常爆弾などに装着することで無誘導爆弾を精密誘導爆弾に変えるためのキットであり、米軍ではMk80シリーズの爆弾にJDAMを取り付けたGBU-31/-32/-35/-38等を運用している。新たに精密誘導爆弾を開発するまでもなく、既存の爆弾を比較的安価に精密誘導爆弾に変える事ができるメリットがある。航空自衛隊では2004年度予算でMk82/500ポンド爆弾に対応するGBU-38/Bを導入し、2007年から試験を開始した。
JDAMの装着キットは弾体前半部から中央部に取りつけるストレーキと、弾体尾部に取りつける誘導・飛行制御部からなる。誘導・飛行制御部はINS(管制誘導システム)とGPSが内蔵されており、JDAM弾が母機から投下されるとINSをメインに、誤差をGPSで補正しながらあらかじめ設定された座標へ向けて落下する。INSとGPSを併用した場合の半数必中界は13m以内と公称されている。近年ではレーザー誘導の機能が付加され、よりピンポイントな爆撃、移動目標への攻撃が可能になったL-JDAMという新シリーズが開発され、航空自衛隊でも導入されている。



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近接センサー
(091129.築城)
エアロ・サーフェース
(091129.築城)
懸吊環、アーミング・ワイヤー
(091129.築城)
誘導制御ユニット
(091129.築城)
制御フィン
(091129.築城)
GPSアンテナ
(091129.築城)