タカン装置


〈浜松基地の固定式タカン装置 J/GRN-501A(浜松基地) 051203.浜松広報館〉

諸元・性能
構成 空中線装置、空中線制御装置、送受信装置、監視制御装置
製作 日本電気
備考 TACAN:タカンは TACTICAL AIR NAVIGATIONの略で、パルス電波を使用してパイロットがTACAN局からの航空機の現在位置を機内で読み取れる航法装置である。地上設備には固定式と移動式があり、以下の種類がある。
●固定式タカン装置 J/GRN-502:岐阜、見島
●固定式タカン装置 J/GRN-501A(1):岐阜、見島を除く航空自衛隊飛行場
●移動式タカン装置 J/TRN-501:百里管制隊が保有
パイロットは、航空機搭載用機器を使用して、地上設備から提供された方位角と距離情報によって、視覚的に現在位置を知ることができる。タカンはUHF帯の周波数を使用したパルス変調方式であり、通常アルファベットによる3文字の識別符号(原則として末尾がT)が発射されている(例:百里タカンHUT)。
移動式タカン装置の最大の特色は、プラズマ・ディスプレイを使用した集中監視機能を有し、展開先における点検に計測器をほとんど必要としない点にある。アルファベットによる3文字の識別符号はZZTが使用されている。
移動式タカン装置は長野冬季オリンピックでオープニング飛行を行なったブルーインパルスを、競技場上空へ誘導するのに使用された。


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固定式タカン装置 J/GRN-501A
〈041003.浜松〉
移動式タカン装置 J/TRN-501
(051030.百里)
移動式タカン装置 J/TRN-501
空中線部分
(051030.百里)