移動用多重通信装置(OH) J/TRQ-504


〈第1移動通信隊(熊谷基地) 051030.百里〉

諸元・性能
構成 本装置は2局より構成され、局あたりの構成は次の通りである。
・無線装置A TRC-5/TRQ-504
・無線装置B TRC-5/TRQ-504
・多重端局装置 TCC-4/TRQ-504
製作 日本電気
備考 このシステムは固定用多重通信網の代替、補完および移動警戒隊等、移動する部隊に対する通信の確保を目的とした移動用デジタル見通し外多重通信装置であり、UHF帯を使用し、対流圏散乱、山岳回折または、これらの組み合わされた伝播路において音声80回線、データ20回線(4,800bps基準)を伝送する事ができる。
この装置は空中線を2面使用し、空間および周波数の4重ダイバーシティ受新方式を採用しており、高品質で信頼性の高い回線を構成する事ができる。
73式大型トラック相当の車両で移動でき、またCH-47JヘリコプターC-130H輸送機で空輸できる構造になっているほか、次に示す特徴を有している。
・無線装置は無線機器と空中線を一体化した構造で、全体的にコンパクト化されている。
・無線装置と多重端局装置の間は光ケーブルで接続されているため離隔して展開できる。
・空中線は6分割方式となっており、電動油圧駆動により展開できる構造となっている。
・最大瞬間風速50m/s、周囲温度-40℃〜+50℃、6度の傾斜地で展開、運用が可能な構造と
 なっている。


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左後ろ
(051030.百里)
左前
(051105.春日)
空中線部
(051105.春日)
右前
(051030.百里)
多重端局装置
(051030.百里)
多重端局装置内部
(051030.百里)