|
〈偵察航空隊/第501飛行隊(百里基地)#57-6908 030914.小松〉 |
乗員 | 2人 |
全長 | 19.2m |
全幅 | 11.7m |
全高 | 5.0m |
自重 | 14,450kg |
最大離陸重量 | 25,900kg |
最大速度 | マッハ2.2 |
航続距離 | 約2,900km |
エンジン | J79-GF-17 |
主要装備 | 前方監視レーダー、側方偵察レーダー、前方フレームカメラ、低高度パノラミックカメラ、 高高度パノラミックカメラ、ビューファインダー、赤外線探知装置、フラッシュ発射器 |
製作 | マグダネルダグラス社 |
備考 | F-4ファントムを改造して再設計された戦術偵察機で、機首下部分にカメラを装備している。航空自衛隊ではRF-86Fの後継として1975年から導入が開始され、全14機が部隊配備となった(現在は事故で2機が抹消)。全機アメリカからの輸入で、国内でのライセンス生産はしていない。 本機の最大の利点は複座双発という点にある。速度、性能、航続性、安全性が増大し、搭乗員も2人いるので任務の分担ができる。目視偵察はRF-86Fでは操縦と偵察の両方を1人がしていたが、2人の肉眼でより確実に視認でき操作に余裕が出るようになった。装備面では航法器材が揃い、困難な地点標定が容易にできる。カメラは機体のスピードに連動して写真が流れないようになっており、側方偵察レーダー、赤外線探知装置、低高度パノラマ・高高度パノラマ・前方フレームの3種のカメラによって雨中や夜間でも偵察が可能である。 RF-86Fにはビューファインダーがなかったので盲目撮影を勘と訓練でカバーし、カメラは地上でプリセットしてから偵察飛行したため気象急変や日没間際の写真は露出不足という難点があったが、RF-4Eは自動露出になりその心配はなくなった。 1991年の雲仙普賢岳噴火、1993年7月の奥尻島津波など被災地の航空写真を撮影、災害対策立案など民生に役立っている。また、1977年秋からF-1に次いで機体を迷彩塗装とした。 長らく第501飛行隊で運用されてきたRF-4Eだが、2020年3月に部隊廃止とともに全数退役となった。 |