C-46D 中型輸送機


〈用途廃止展示機 #91-1138  051203.浜松広報館〉

諸元・性能
乗員 4+29人
全長 32.3m
全幅 32.9m
全高 6.6m
全備重量 21,773kg
最大速度 365km/h
航続距離 2,300km
エンジン 名称:P&W R-2800-75  出力:4000hp
製作 カーチス社
備考 航空自衛隊の最初の輸送機としてエア・リフト・システムの基礎を作り、また陸上自衛隊の空挺作戦を可能にした機体。銀色のボディにド派手なオレンジのカラーリングが特徴的である。もとはカーチス社の民間輸送機CW-20を大戦中に米軍がC-46として採用したもので、航空自衛隊では米空軍の訓練機TC-46をD型に改造した中古の機体を使用したが、カーチス社の倒産によって部品の調達が困難になると、台湾空軍のC-46Aを12機購入し、そのうち調子のよい10機をD型に改造して使用を続けた。
C-46Dに2基搭載された2,000馬力のP&W R-2800-75空冷星形18気筒エンジンは同シリーズの初期型でもあり、故障が多かったと言う。胴体左側後方には2.4m×1.8mの二重の貨物扉があり、その後方にも空挺降下用の扉が設けられている。機体は尾輪式であり、地上では機体の後ろが下がっているが、貨物扉は地上と平行に開き、フォークリフトによる貨物ローディングに支障がない作りになっている。貨物室の容積は65立方メートルで、さらに床下にも5.6立方メートルと7.3立方メートルのふたつのスペースがあった。
航空自衛隊ではC-46Dを3機改造してEC-46Dとして航空総隊電子訓連隊でECM訓練に使用、また、実験航空隊ではC-46Dに開発中のJ3ターボジェットエンジンを付け数々のテストをしたフライト・テスト・ベット機C-46FTBも1機あった。


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左後ろ
〈040516.美保〉
右前
〈040516.美保〉
右前
〈051203.浜松広報館〉
機首
〈051203.浜松広報館〉
プロペラ
〈051203.浜松広報館〉
主脚
〈051203.浜松広報館〉
後脚
〈051203.浜松広報館〉