■01.11.05 日記特別編
野郎四人男の海。


 朝晩大変冷え込むようになってきましたね。暑いよりは寒い方が好きなワタクシとしては実にいい季節ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。さて、先日11月3日・4日の連休に城崎温泉へ小旅行に行ってきましたのでそのお話をひとつ。
 今回の旅行も前回玉造へ行った時と同じメンバーで、きんさん、イクラさん、ZUEさん、そしてワタクシの野郎ばっかり4人という取り合わせ。実はイクラさんがこの12月に結婚することになりまして、ではその前に4人で旅を、というのがこの話の発端でございます。今回はワタクシが幹事の役を仰せつかっておりまして、旅慣れたきんさんの協力を仰ぎながら旅館の手配や旅程などを決める作業をおこないました。まぁ、ワタクシが幹事となった以上はそこはかとなくミリタリーテイストの醸し出された旅行になるのは必然でございまして、今回の温泉地が城崎ということもあって、旅程には海上自衛隊舞鶴基地の護衛艦見学と海軍記念館見学を盛り込んだ計画を立てていったのでございます。
 が。そんな折に起こった米同時多発テロ。航空祭などのイベントが急遽中止となる事態が相次ぐ中、舞鶴基地でも現在は見学が中止になっていることが旅行前日になって判明。(T□T 思えば、これが全てのケチの付き始めだったような気もします。
第1部・城崎へ。
 折悪く雨模様となった11月3日・土曜日。舞鶴行きが中止となったため、当初の計画よりもゆっくりと出発したワタクシ達一行は、きんさんの運転で国道53号を北上し鳥取市へ出てから海沿いに城崎へ向かうことにいたしました。途中津山市でビールなど購入し、ドライバーのきんさんには申し訳ないがあとの3人はほろ酔い気分になりながら無駄話に花が咲き。きんさんの入手したささきいさお氏の40周年記念アルバムでノリノリになりながらのんびりとドライブ。いや〜、雨は降ってるが楽しいねぇ。しかし、飲めば飲んだだけ出るものも出るのが人間の摂理。


余部鉄橋。
途中で激しくお手洗いに行きたくなったワタクシですが、海沿いの田舎道にはそれらしい場所もなく。う〜ん、これはヤヴァイっすよ、その辺の物陰でやっちまおうかい、と思い始めたところで、浜坂町という町に入り、そこの公共施設らしきところのお手洗いで無事用足し。ああ、ありがとう浜坂町。ワタクシ達が膀胱炎にならずにすんだのはあなたのおかげです。( ̄▽ ̄;;;
 さて、スッキリしたところでお腹がすいてきましたな。しかし、やはり田舎の一本道。食べるところがないんでございますよ。


「空海」さんの山菜釜飯御膳。美味でございました。
よ〜し、こうなったら今度食べ物屋を見つけたらそこに入ろうぜ!と4人で合意して、やっとの思いで見つけたのが城崎郡香住町余部にある「空海」さん。そんな状況で入った店だったのであまり期待はしてなかったのですが、なんのなんの、これが大当たり!釜飯が実においしい!店の雰囲気もゆったりとしていてなかなか良い感じで、これはいいところに巡り会えたなぁ、と一同ホクホクでござました。
第2部・いい湯だな〜?。
 さぁ、お腹も満腹になったし城崎へGo! ということで、予定よりかなり早目でしたが、城崎温泉の旅館「森津屋」さんへ到着。今回は旅行会社などは使わずに、インターネットで直接予約してみました。ちなみに「森津屋」さんのホームページはここです。
http://www2.nkansai.ne.jp/hotel/MORIZUYA/
ホームページで見た板長お薦め懐石と、岩窟風呂というのが気に入って予約をした次第です。料金も割とリーズナブルだったし。


城崎温泉街。
玄関がちょっと暗いのが気になりましたが、出迎えてくれたおにいさんは非常に感じがよく、好印象でございました。部屋に通されて荷物を置き、お約束の「おこころづけ」を渡して、食事は18:30から、というお願いをしました。しばしくつろいだあと、温泉街を散策しようということで雨のそぼ降るなか外出。きんさんはひとり別行動でパチンコへ行き、残る3人はブラブラと散歩を開始。神社を見学したりお土産物屋さんをひやかしたりしながらテクテク歩いていくと、ひなびたゲームセンターを発見。温泉街といえば付き物の射的とか何十年前の物かわからないボールゲームが実に良い味を出しておりますです。

しかし、城崎温泉街というのは道が狭い割に交通量がバリバリ多いし、しかも一方通行じゃないから激しく混雑しますな。事故が起きそうで危ないスよ。
 ひとしきり散策したあと旅館へ戻るワタクシ達。きんさんはパチンコ屋が無くて先に帰っておりました。(しかし翌日、きんさんの記憶とは反対方向にパチンコ屋があったことが発覚。ついてないねぇ、きんさん。) 浴衣に着替えてのんびりしていると、旅館の外でキイィーッ!ガシャン!という激しい事故の音が!Σ( ̄□ ̄; 慌てて窓から外を眺めると、軽トラの前に割れた皿やら料理やらが散乱しております。どうやら向かいの旅館から料理を運んでいたところに軽トラがぶつかりそうになった様子です。うおぉ


部屋でくつろぐ皆の衆。
仲居さんが散乱した料理を片付けていきますが、無惨な姿になったカニが皿の破片と一緒にチリトリの中に掃き取られていきます。うぁぁ、なんかもったいねぇ・・・。しかしテキパキと片付ける様子がなんか非常に手慣れた感じ。もしかして、こんなことはよくあることなのだろうか?まぁ、これだけ交通量が多ければ事故も多発するだろうな・・・。しかし、あの料理はどこのだろう?まさかワタクシ達のじゃないよな?( ̄▽ ̄;; いやだよ、カニが少なくなってたりしたら。<どうやらお隣の旅館の分でした。
 さて、食事までの間にひとっ風呂あびよう。今日は岩窟風呂が女湯専用になっているのでそれは明日の楽しみにして、ワタクシ達は露天風呂へ。はぁ、ゆっくり身体をのばしてのんびりしようぞ。・・・・・しかし。なんか狭い風呂だね。( ̄▽ ̄; 内風呂も露天風呂も3〜4人入るともうキュウキュウになりそな感じ。はぁ、まぁしょうがないか〜。露天風呂は熱すぎもせずぬるすぎもせずいい感じだったのですが、雨が吹き込んでくるのがちと厄介ですな。
第3部・それはちょっと・・・
 さて、風呂からあがって18:00、仲居さんがやってきて「お食事の準備をしてよろしいですか?」と言われました。え?俺ら18:30で頼んだはずだが。( ̄△ ̄;
しかし「早い方がゆっくり食事できるでしょう」みたいな理由で半ば強引にお膳を並べはじめる仲居さん達。う〜ん、まぁ言われてみりゃそうかもな、じゃあいいですよ。ということでちょっと早いが食事にすることにしましたよ。カニやら但馬牛のステーキやらが並び、みんなで乾杯。そうそう、当初の計画では城崎旅行ということで死ぬほど但馬牛を喰らうプランも立てていたのですが、例の狂牛病の問題もあるのでそのプランは外していたのですよ。ただみんなそんなことは気にしてないので、ここで但馬牛が食べられるのはよかったことでございますよ。しかしまぁ、なんというか。今にして思えばあまりよい食事ではなかったですな。いや、料理は良かったんですよ。ただ仲居さんがねぇ・・・。旅館の食事なんてのはゆっくりくつろぎながら、歓談しつつ食べるのが基本ですから、最初にご飯以外の料理は並べておくべきだと思うんですが、ココの場合は空いた膳を次々に下げて次の料理をどんどん運んでくるので、実にせわしない。仲居さんの態度も「早く食べなさいよ!」みたいな感じがしてどうにもよろしくない。なんか追い立てられているようでじっくり食事を楽しむこともままならない状態でした。まぁ今日は連休だしお客さんも多いだろうから仲居さんも忙しいのはわかるんですけどねぇ。もう少し接客ってものを考えた方がよくないか?結局30分くらいで食事も終わり、この雨の中では外湯巡りに行く気にもならず、のんべんだらりと過ごすワタクシ達。
 そのあとは持ち込んだビールなど空けつつ、大トランプ大会を挙行。う〜ん、温泉街に30歳の男が4人、実に健全だ。( ̄▽ ̄;;;;;; しかし酔った頭でやるトランプと言うのは実に精神力を消耗しますな。
 翌朝。目覚めるとなんとなく雨も小降りになっておりました。このぶんならすぐに天気になるな。よしよし。さて、朝食までに朝風呂を浴びてくるか。早起きのきんさんはすでに朝風呂から帰ってきてくつろいでおり、ZUEさんはまだ寝ているので、ワタクシとイクラさんとで当旅館名物の岩窟風呂に向かうことにしましたよ。部屋を出しなに昨日の仲居さんが「おはようございます、お布団あげさせてもらっていいですか?」とやってきました。「いや、まだ一人寝てるんで・・・」と断ったのですが、かまわず強引に進入する仲居さん。ZUEさんも仕方なく起きましたが、どーなんだそれは?いいのか?そういうことで。


森津屋名物、岩窟風呂。
よっぽど言ってやろうと思ったのですが、朝からこれ以上不愉快になるのも嫌なので、そのまま風呂へ直行。
 岩窟風呂はそれなりに趣のあるものではありましたが、入ってみればこんなものか、という感じもしました。まぁ、さきほどの一件があったのでついついそう見えてしまったのかもしれませんが。
( ̄▽ ̄;;
 部屋に戻って朝食をとり、しばらくくつろいでからチェックアウト。自分で選んだ旅館とはいえ、なんとなくしこりの残る一泊でございました。


森津屋の朝食。
「俺らのような飛び込みの客はいても、リピーターはいないだろう」
というきんさんの一言に、全てが凝縮されているような気がします。まぁ、それでも一晩お世話になったのだからお礼を申し上げて宿をあとにしましたよ。
第4部・ああ男の海。
 旅館を出てから城崎駅前をふらふらしてお土産を買ったりお茶をしたりしたあと、城崎マリンワールドへ向けて出発。マリンワールドのある日和山海岸は荒れていて非常に波が高く、なんというかまさに男の海!てな感じでございました。ドッパーン!ドッペーン!と打ち寄せる波を眺めつつ入り口で入場券を購入し建物の中へ。そこはまさに異次元。あぁ、おサカナ達のパラダイス。熱帯系やらそうでないのやら、エイやらウツボやらを見学。のんびり泳ぐサカナ達を眺めていると、心が癒されていくような気がしますですよ。


城崎駅前通り。
 日和山海岸を展望できるシーフードレストランで昼食をとり、そのあとイルカとアシカのショーを見学。息のあったイルカ達のジャンプに魅了され、ちょっとおマヌーなアシカ達の芸に大笑い。しかしよく芸が仕込まれていて感心しますよ。ここまでになるにはやはり相当な訓練が必要なんでしょう。トレーナーの方達の苦労も並み大抵の物ではないでしょう。が、今目の前でイルカやアシカ達と一緒に演技している彼等が本当にイキイキと輝いて見えるのは、やっぱり本気でこの仕事が好きだからなんだろうなぁ、と思ってみたり。最近自分の今の仕事にちょっと疑問を感じはじめたワタクシとしては、いろいろ考えさせられるショーでもありました。


荒れる日本海。おお、これぞ男の海。


ウツボ。かわいくねぇ〜。


タラコ唇がステキ。


ペンギン。


イルカジャンプ!



アシカ芸。


セイウチ君、はずかちぃ!のポーズ。
 城崎マリンワールドをあとにして、ワタクシ達一行は豊岡市にある玄武洞へ。玄武洞は160万年前に起こった火山活動で流れ出したマグマが冷えて固まる時に、規則正しい割れ目を作り出したもので、六角形の柱を積み重ねたような不思議な洞です。
玄武洞は本当に自然が作り出したとは思えないほど美しいものでした。しかし、ここでまたワタクシのリサーチ不足が発覚。ワタクシはすっかりこの洞窟の中に入れるものだと思っていたのですが、どうやら外から眺めるだけらしい。( ̄▽ ̄;; 残念。五つある洞は結構高低があり、全部見て回るのはちと疲れました。三十路になるとどうも体力が落ちていかんですな。
 玄武洞の近くには玄武洞ミュージアムという石の博物館があります。エメラルドやオパールの原石を始め、鉱物、奇岩、化石、どー見てもただの石、というものに至るまで、実に種々様々な石が展示してあります。自然の作るものはホントに美しい。そんな気分に浸ったひとときでございました。


玄武洞。


玄武洞ミュージアムより、輝安鉱。


化石の数々。
 そして再び、きんさん以外の3人でほろ酔い気分になりつつ岡山への帰途につくワタクシ達。(きんさん運転おつかれさま。ありがとう。)夕食に立ち寄ったレストランで、いつまでたってもお冷やもオーダーもこないため店を替えるという最後のケチがついたところで、今回の小旅行も終わり。
 今回はまったくもって幹事役のワタクシの不手際で終始ケチのついてしまった旅行でしたが、次回の幹事さんにはこのことを教訓としていただき、次こそはよい旅にしたいものでございます。
<了>