June.12

12年6月分の日記です。

■12.06.13 Wed  ライオンベビーと鍾乳洞とカルスト台地

全国的に梅雨入りを迎え、蒸し暑くなってきた今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。貧乏暇なしとはよく言ったもので、私も相変わらず多忙な毎日を過ごしております。
もうひと月半も前の話題になりますが、今年のゴールデンウィークは私もカレンダー通りに休暇を取得でき、連休初日の4月29日に山口県は美祢市に所在する観光名所「秋吉台」へ嫁さんと日帰りドライブに行ってまいりました。もう6月も半ばを迎えた今頃になってゴールデンウィークの時の話題もどうかと思われるのですが、なにしろ日々の忙しさに追われ、今頃になってようやくこの記事をまとめられた次第です。


さて、当日は岡山市から秋吉台まで片道約320kmと少々距離があることを考慮し、朝05:00に自宅を出発。GW初日ではありましたが早朝なこともあってかあまり渋滞もなく、途中のSAで食べ歩きなどしながら、10:00頃に最初の目的地である「秋吉台自然動物公園サファリランド」へ到着しました。

道中、サービスエリア巡りをしながらドライブしました。写真は山陽自動車道/下松SA。ここへ来るまでに福山SA、小谷SA、宮島SAにも立ち寄ったのですが、早朝だったためかあまり店も開いておらず・・・。

下松の次に立ち寄った山陽自動車道/佐波川SA。SAというよりちょっと大きめなPAといった感じのこじんまりした施設でした。佐波川SAは山陽自動車道下り線の最後のSAで、この先の山口JCTで山陽自動車道と中国自動車道が合流します。

往路の最後に立ち寄った中国自動車道/美東SA。ここまで来れば目的地の秋吉台まであとわずか。

高速を降りる前にちょっと腹ごしらえ。美東SA名物の「美東ちゃんぽん」をいただきました。素晴らしく美味しかったので、お土産用のセットも買って帰りました。

食後のデザートにソフトクリーム。左がブルーベリーで右がバニラです。クリームの固まり具合が緩かったのか、最初からちょっと溶け気味でした。
(^^;
「秋吉台自然動物公園サファリランド」さんの公式HPはこちら↓
http://www.safariland.jp/
同サファリランドでは3月下旬にライオンの赤ちゃんが3頭誕生し、GWを含む5/31までの期間中にこの仔ライオンを抱っこして写真撮影できるというイベントを催しており、今回はそれ目当てで足を運んだ次第です。まぁ、せっかく来たのだしサファリコースを巡る「餌やりバス」に乗って他のアニマル達も見るつもりだったのですが、係員さんによると餌やりバスはすでに先約でいっぱいになっており、午前10時半のいま予約をしても実際に乗車できるのは夕方4時頃になるとか。
Oh、マジで?( ̄□ ̄; バスではなく自家用車で入場してコースを巡ることもできますが、こちらも既に大渋滞になっており、普段なら35分で廻れるらしいコースに2時間はかかりそうな予感・・・。さすがGWですね。ここで無理をするともうひとつの目的地である秋芳洞を見学する時間が無くなる&仔ライオンを抱っこするチャンスも逸してしまいそうです。・・・ということで、サファリコースは断念し、徒歩で入場できる「動物ふれあい広場」へ向かいました。まぁ、この広場だけでもさまざまな動物を見られますし、主目的である仔ライオンや、見たいと思っていたホワイトタイガー、レッサーパンダなど、だいたいの目的は達成できてしまうので問題なしです。
さて、「動物ふれあい広場」へ入場し、とりあえず「ライオンの赤ちゃん撮影会」の会場へ行ってみると、そこには檻の中でダンゴ状態になって寝ている仔ライオンが3頭いました。・・・やべェ、これはかわいすぎる。40歳を超えたおっさんがどうかとも思うのですが、心を鷲掴みにされてしまいましたですよ。嫁さんの方はすでに目の形がハートマークになっているようでございます。

最初の目的地、「秋吉台サファリランド」へ到着。サファリコースを巡る餌やりバスの予約に長蛇の列ができています。この列の人たちも、バスに乗車できるのは午後4時以降になるらしいです・・・。

サファリを諦めて「動物ふれあい広場」へ行くと、そこには団子状態でお昼寝中の3頭の仔ライオンが・・・。しばしこの仔たちの愛らしさをご堪能あれ。

ぬいぐるみが動いてるみたいです。

1回目の撮影会を終えて、ちょっとグロッキー気味な仔ライオン。(^^;; いろんな人にとっかえひっかえ抱っこされたら疲れるよねぇ。
撮影会は1日3回、1回につき先着50組限定で整理券を配布するとのこと。ということで、配布1時間前からできはじめた行列に嫁さんと交代で並び、無事に整理券をGET。それからほかの動物を見て廻り、その後いよいよ13:30からの撮影会に臨みました。撮影は1ポーズ500円との事だったので2ポーズ分お願いし、まずは私が抱っこ。仔ライオンの脇の下に手を入れて膝の上に乗せるのですが、最初持ち方が悪かったのか、ちょっと暴れられてしまいました。ジタバタするその仕草もまたかわいいのです。(*^^*)ふわふわで温かい仔ライオンを抱っこして、はいポーズ。同じく嫁さんも写真を撮ってもらい、撮影会はあっというまに終了しました。

2回目の撮影会の整理券配布に並ぶ人々。あっという間に行列ができました。

無事整理券をGETできたので、他の動物を見て回りました。仔ライオン撮影会のすぐそばにいたリクガメ。

なぜかリクガメと同じ場所に放されているヤギの赤ちゃん。2頭いました。「アルプスの少女ハイジ」に出てくる子ヤギのユキちゃんのようです。

「めぇーめぇーフィールド」でお客に餌をねだるヤギ。頭をブンブン振るので、後頭部を柵にぶつけまくってました。(^^;

レッサーパンダも私が好きな動物のひとつ。しっぽのフサフサ感が、触ると実に気持ちよさそうです。

「たれぱんだ」ならぬ「たれれっさぁぱんだ」でございます。(^^

ホワイトタイガー。白いボディに縞模様が美しいですね。

もう1頭のホワイトタイガーは曝睡中です。肉球をプニプニしてみたい・・。

こちらは普通のトラ。凛々しいですねぇ。

小さくて可愛いリスザル。飼育小屋の中に入って見学できます。

キリンは現在5頭が飼育されているそうです。

乗馬コーナーではポニーの乗馬体験も行われていました。

カンガルーフィールド」に居るアカカンガルー。檻の中に入って触る事ができます。が、地面がフンだらけ・・・(^^; 踏まずに歩くのは至難の業です。

「キッズサファリ」に居たプレーリードッグ。名前に「ドッグ」と付いてますが、リス科の動物なんだそうです。

こちらも「キッズサファリ」に居るモルモット。実験動物のイメージが強いですが、モコモコしてて実に可愛いですねぇ。

同じく「キッズサファリ」に居たバーバリーシープの赤ちゃん。バーバリーシープは別名「タテガミヒツジ」というそうで、大人になると喉から胸元の毛が長く伸びるらしいです。

ライオンの赤ちゃん撮影会はこんな感じでした。最初に抱っこした時にどうも私の指が首を圧迫してたみたいで、「ウギャギャギャッ!」と暴れられてしまいました。(^^;; ちゃんと持ち直すとおとなしくなりました。

さて、無事に主目的を果たした私たちは、サファリランドをあとにして次の目的地である「秋芳洞」へ向かいました。日本屈指の大鍾乳洞「秋芳洞」を含むこの地域一帯は「秋吉台」と呼ばれる日本最大のカルスト台地で、石灰岩の柱が無数に突き出した実にインパクトのある景観が見所です。秋吉台は、はるか昔に海底火山の頂上付近に誕生した珊瑚礁が、3億5千万年の時間をかけてプレートの移動などで現在の地形を作り上げたもので、その地下は浸透する雨水によって秋芳洞をはじめ大正洞や景清穴といった数百に及ぶ鍾乳洞を形成しているのだそうです。自然の力ってすごいですねぇ。
今回訪れた「秋芳洞(あきよしどう)」は大正15年に、当時皇太子だった昭和天皇が御探勝になった際に名付けられたものだそうで、国の特別天然記念物となっています。秋芳洞には3カ所の入口がありますが、「秋芳洞正面入口」から入洞し、約1kmの行程を往復するというのが一般的な観光コースのようです。清々しい木立を抜けて小さな橋を渡り、岩壁にポッカリと開いた入口から洞の中に入ると、いきなり現れる巨大な空間。気の遠くなるような時間を経て自然が造り出した造形美を堪能しながら、たくさんの観光客に混じってコースを往復しました。私の住む岡山県にも「井倉洞」や「満奇洞」といった有名な鍾乳洞がいくつかありますが、それらに比べても秋芳洞の迫力は圧倒的でございました。
秋芳洞の観光サイトはこちら↓
http://akiyoshido.karusuto.com/

秋芳洞の前に軒を連ねる、風情のある商店街。秋吉台で採れる化石などが販売されていました。
秋芳洞案内所で観覧料を払った後、清流のせせらぎを聴きながら、杉の木立を抜けて入口へ向かいます。
こちらが秋芳洞入口。小さな橋を渡っていよいよ入洞です。
ちなみに入洞時間は8:30から16:30まで、観覧料は大人1人1200円です。

正面入口に入って間もなく、一般の観光コースとは別に「冒険コース」という高低差のあるルートが設けられていて、+300円で楽しむ事ができます。かなり体力が要りそうなので、私は遠慮させていただきましたが。
(^^;

秋芳洞内部の見所にはそれぞれ名前がつけられており、岩肌が水面にシンメトリックに映りこんだこの美しい場所は「長淵(ながふち)」と名付けられています。

こちらはまるで棚田のような美しさの「百枚皿(ひゃくまいざら)」。世界でも類を見ない大規模な石灰華段丘だそうです。自然の造形とは思えない神秘的な光景ですねぇ。

天井からは無数の鍾乳石が垂れ下がってきています。
天井からの鍾乳石と地面からの石筍が繋がってできた「大黒柱」。ここまでのものになるのにいったいどれくらいの時間を要したのでしょうか・・・。
秋芳洞の最大の見どころではないかと思います。高さ15m、幅4mもの巨大な石灰華柱、「黄金柱(こがねばしら)」。天井から流れる地下水の石灰分が付着してできあがった物だそうです。
秋芳洞観光はここで本洞をそれ、黒谷支洞と呼ばれるコースへ入ります。

「くらげの滝のぼり」という名前がついた不思議な造形。本当にたくさんのクラゲの姿に見えますね。これも滴る地下水の石灰分によってできたものでしょうか。
「岩窟王」と名付けられた、ゴツゴツとした石筍。私的には頂部と左下の突き出した部分が獅子の横顔に見えるのですが、どうでしょうか?
「マリア観音」と名付けられた石筍。通路のど真ん中に立っているので、観光客がぶつからないためか鉄柵で囲まれています。
秋芳洞の観光コースはこの先で終わり、そのまま階段を上って黒谷口へ出るか、再びコースを引き返して正面入口から出るようになります。


秋芳洞の観光を終え、地元の名物という「かっぱそば」で少し遅めの昼食をとったあと、最後にカルスト台地を一望できる「カルスト展望台」へ向かいました。広大な緑の草原に白いゴツゴツとした石灰岩が星のように無数に散った美しい光景を、これも地元名物という「夏みかんソフトクリーム」に舌鼓をうちながら眺めて、まったりとした時間を過ごしました。

展望台から秋吉台のカルスト大地の眺め。ゴツゴツした石灰岩が無数に散っています。この辺りは昔、森林だったんだとか。人間の手で切り開かれた草原だと何かで読みました。

左の写真とちょっと被ってます。青空ならもっと美しい光景だったのでしょうが、あいにく陽も傾いた夕方で、少し曇っていたのが残念。(^^;

こういった石灰岩がニョキニョキと地面から生えています。この石は雨水に溶ける性質だそうで、そのため長い年月をかけてこのような光景を造り出したのでしょう。

秋吉台を眺めながらいただいた「夏みかんソフトクリーム」。これはバニラとのミックスですが、夏みかんクリームだけのものもありました。実に爽やかな口当たりで美味しかったです。
といったところで今回の小旅行も無事終了。往復640kmの運転が、嫁さんと交代しながらとはいえ体力的にちとキツかったですが。仔ライオンに癒やされ、自然の雄大な造形美に感動した、なかなか楽しい1日でございました。