November.'10

2010年11月分の日記です。下に行くほど古くなってます。



■10.11.11 Thu  今秋の紅葉見物

早いもので、今年もはや残り2ヶ月を切ってしまいました。厳しい残暑からようやく抜け出したと思ったら、一足飛びに秋の深まりを感じるようになった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。私の方はと言いますと、この景気低迷のご時世にもかかわらず、ありがたくも仕事に忙殺される毎日を過ごしております。
さて、そんななか先日11月7日の日曜日、息抜きがてら嫁とふたりで今秋の紅葉見物に出かけました。とはいえこの時期、岡山ではまだどこも木々が色付き始めるかどうかといったところで、見ごろを迎えているのは県北のかなり奥まった地域のみという状態です。どこか近場で秋の風情を楽しめる場所はないものかとYahooの紅葉情報を眺めていたところ、昨年春に桜見物に訪れた、岡山県備前市の「閑谷学校」の名物である「楷(かい)の木」がちょうど見ごろという情報があり、そちらへ行ってみる事にしました。
閑谷学校のHPはこちら↓
http://shizutani.jp/
さて、13:30頃に閑谷学校へ到着してみると、さすがに観光名所という事もあってか大変なぎわいでした。観光バスもたくさん停まり、駐車場も満車状態。1台出ていくのを待って1台が入るという状態で、車を停めるまで少々苦労してしまいました。
駐車場から歩いていくと、閑谷学校の門の向こうに色鮮やかな楷の木が見えました。こうして外から眺めるだけでも実に美しい景色ですが、入場料を払って敷地の中へ入ると、紅葉した楷の木がさらに際立ち、圧倒的な、それでいて周囲と見事にマッチした不思議な存在感を示していました。
周囲の山々の緑の中、そこだけが鮮やかな赤と黄色に染まって実に美しいですね。嫁は赤・黄・緑で「信号機みたい」と言ってましたが。(^^;
この楷の木というのは大正4年に林学博士の白沢保美氏が中国・曲阜の孔子墓の楷の実を持ち帰って育苗したもののうち、2本を大正14年に閑谷学校に移植したものだそうです。非常に歴史のある木なんですねぇ。

駐車場から閑谷学校の眺め。門の向こうに色付いた楷の木が見えます。

正門への道を歩いていくと、ちょうど正面に楷の木が配されているのが判ります。昔の人もこんな風景を見ていたのでしょうか。

入場料を払って校地へ入ると、ひときわ存在感のある楷の木が目に飛び込んできます。

閑谷学校の講堂を絡めて楷の木を眺めると、いっそう風情を感じられます。

講堂側から楷の木の眺め。
この楷の木は10月30日から、夜になるとライトアップが行なわれており、私たちの訪れたこの日がその最終日だったようです。が、翌日も仕事だったので、残念ながらそれは見ずに帰る事にしました。あまり天気が良くなかったのが少し残念でしたが、自然の作り出す色鮮やかな芸術に、心癒された1日でございました。

校地の外にある売店の前から、正門と楷の木の眺め。