February.01

01年2月分の日記です。下に行くほど古くなってます。

■01.02.15 Thu  悪いニュースと良いニュース。
 今、巷を騒がせている実習船「えひめ丸」と米原潜「グリーンビル」の衝突事故。大変残念な事件でした。このところ在日米軍による不祥事が続いています。ざっと思い出しただけでも、アール・ヘイルストン在沖縄米四軍調整官(海兵隊中将)の中傷メール事件、沖縄海兵隊員の放火事件、大分/日出生台演習場での公開実弾射撃訓練で米軍が見学者に榴弾砲を撃たせた事件など。そこへもってきて今回の衝突事故。いかな米軍びいきのワタクシでも、さすがに閉口してしまいます。今日の報道では、緊急浮上時になんと民間人が舵を握っていたそうですが、これはもはや綱紀のゆるみ、で済まされる事ではありません。軍が民間人の理解を求めるためにPRする事は重要ですが、必要以上のサービスを行なうことはないのです。実際に潜行した艦の操舵を民間人に体験させるなど、もってのほかです。自衛隊でもこういった例があるようですが、もしこれが日常茶飯事と化しているのであれば、早急に改めてもらいたいものです。いかに「士官の厳重な指導のもと」だったとはいえ、民間の船舶が往来している海上に緊急浮上するなど、常識が欠落しているとしか思えない行為です。ニュースの映像でご覧になった方も多いと思いますが、潜水艦の緊急浮上はすごい勢いで海上に飛び出します。ましてや北極の氷を突き破るほど強化された船体を持つ排水量6,080tもの潜水艦に下から突き上げられては、たかだか499tの実習船ではひとたまりもなかったでしょう。
 今回はアメリカ側が過失を認め、早々に謝罪してきた事が唯一の救いといえば救いでしょう。冷戦時代のように秘密主義の厚いベールに包まれた状態だったならば、米軍はいつまで経っても過失を認めず、日米両国の関係はもっと悪化していたかもしれません。グリーンビルのスコット・ワドル艦長はすでに更迭されたようですが、今後の事件解明の推移如何では大平洋潜水艦隊司令官のアルバート・H・コネツニー少将、さらにその上の大平洋艦隊司令官トーマス・ファーゴ大将にも何らかの処分が下るかもしれません。今後の捜査を慎重に見守りたいと思います。
 それに対して日本側の反応。総理の対応のまずさも、それをさっそく政争のネタにしようとする野党側のやり方も、あまりに不細工&お粗末でした。責任転嫁と自己弁護に終始する総理の一言一句が国民感情をいかに逆なでしたか、それすらも感じ取れないような感性の持ち主がいっぱしに日本のリーダー・危機管理の責任者だとは、まったくもって笑わせます。こんなおマヌケ総理にはホントにさっさと辞めてもらいたいものです。
「代わりに総理になる人材がない」
という声をよく聞きますが、日本というのは官僚がいれば動く国なので、お飾りの政治屋さんは誰がなっても同じだとワタクシなどは思うのですが。
 さて、このような不愉快な事件事故が続いた中で、ワタクシの気持ちをパッと明るくさせてくれた朗報がひとつ。掲示板の方にもチラッと書きましたが、航空自衛隊・ブルーインパルスがついに飛行再開しました! \(^0^)/
 昨年7月の不幸な事故から7ヶ月。ホントに長かった。空自広報によれば今後段階的に訓練を重ねてゆき、2ヶ月後をメドに展示飛行を再開する予定だそうです。ということは、今年の岩国航空祭には間に合いそうですね。ただ、本来の6機編成に戻るのは相当先になりそうだとの事。当分は4機での展示飛行ということになりそうです。
それでも彼等がこの大空に戻ってきてくれた事、今は素直に喜びたいと思います。
 トップページからリンクを貼ってある「Never Give Up,BLUE IMPULSE!!」も、展示飛行再開までは続けたいとの意向らしいので、もうしばらく当「ギャラリーらいとういんぐ」もこのままで応援を続けたいと思います。