February.00

00年2月分の日記です。下に行くほど古くなってます。

■00.2.25 Fri  恐怖は続くよどこまでも。
 もうそろそろ暖かくなってきてもよさそうなものですが、まだまだ寒い日が続いていますね。さて、以前の日記(00.1.28)で書いたように、結膜炎と角膜異常という深刻な事態にみまわれたワタクシですが、しばらく眼科に通いあとは目薬だけで治る段階までやってきました。その間何度かマブタの裏に軟膏を塗られたりして一人ホラーな状況を存分に楽しんできましたが、そんな生活ともやっとおさらばです。さあ、これで気分は晴々、気持ち良く健康的な生活ができるというもんだ、と思っていたところ、またしてもワタクシは恐怖体験をしなくてはならない状況に遭遇してしまったのでありました。
 先週くらいから前歯の上の部分の歯茎が腫れてきていたのですが、それがだんだん大きくなり、遂に大豆マメくらいの大きさのデキモノができてしまったのであります。実はワタクシは上の左側の前歯を小学校4年生の時に折ってしまっておりまして(コケて顔面から道路に突っ込んでしまい、歯の左下側が扇状に欠けている)、そのせいでどうもその歯の神経が腐ってしまっていたらしいのです。それに気が付いたのは大学生の時で、その時に歯科でその腐った神経を抜いてもらったのですが、どうもその時開けた穴からバイ菌が浸入したらしく(穴は一応ふさいでもらったのですが、月日と共に詰め物がとれてしまいました)、その後年に1回ほど、今回のようなデキモノができて中に膿が溜まるようになっていたのです。まあ、いつもは腫れるだけ腫れて、それが破れて中から膿が出てしまうとスッと痛みも腫れも引いていたのですが、今回はちょっと事情が違いました。もう、痛み方が普通じゃないのです。痛すぎて気持ちが悪くなる、っていう状態がわかるでしょうか?血液の流れと共にズキズキと痛い、というのでもなく、もう痛みが永続的にズーッと続いているのです。その上ホッペタが腫れてきて、顔がパンパンになってしまい、まるでおデブちゃんのような人相になってしまいました。 ̄ε ̄ドスコーイ
 そんな顔を見ても笑えないほど深刻な状況に陥ったワタクシは、翌日になって口腔外科のあるT沢歯科医院に飛び込んだのでありますよ。とりあえず全体の歯をチェックしてもらった後、件のデキモノの部分を診てもらいました。前夜のうちにそれは破れて、膿はだいぶん出てしまっていたのですが、まだアズキ豆くらいの大きさで残っていました。まずレントゲンを撮り、歯の根っこの部分の状況を診た先生の口から出たのは、ワタクシの想像を超えた恐怖に満ちた言葉でございました。
「折れた歯の根の部分が悪くなっていて、それが隣の歯を侵食していますね。」
レントゲン写真を見ると、確かに折れた歯の上から隣の歯に向って黒い部分が侵食するように広がっておりました。それだけでも怖いのに、さらに先生ったら
「この黒い部分は骨がなくなっていますね。」
「はい?( ̄▽ ̄;;;;」
ほ、骨がないぃぃぃ!? どういうことですかっ!?
骨がなければ歯はグラグラするはずですが、ワタクシの場合はしっかり止まって動かないので、まるっきり骨がないワケではないのではないかと思います。例えば中が空洞状態になっているとか、そんな感じじゃないか、というのは素人判断ですが。歯槽膿漏の人は骨がなくなったりするといいますが、そんな状態なのかなぁ。まあ、膿が逃げ場がなくって歯茎の中で溜まってたんだから、そりゃ骨ぐらい溶けるかもな・・・。(T□T)
「一応今日は腫れている部分を切って、中の膿を出してから消毒するところまでします。それから術後の様子をみて根の治療をしていきましょう」
「はいぃ。(T_T)」
そしてワタクシはまな板の上の鯉のように診療台の上に仰向けになり、痲酔をかけられました。
「はい〜、ちょっとチクッとしますよ〜」
局部痲酔をかけられているので痛覚はあまりありませんが、触覚はなんとなく残っているので、恐ろしい事にメスが歯茎を切り裂いていくのが感覚としてわかるのですよ。痛いというより恐怖心で思わず顔をしかめると先生は
「はい〜、ごめんなさいね〜、申し訳ないです」
と何故か謝りつつ処置を施していきます。優しい口調でごめんなさいね〜、と言われると、気のせいかちょっと安心してしまいます。患者の不安を少しでも和らげるために、そういうテクニックも使っているんでしょう。こういう患者の事をちゃんと考える医師には好感が持てると言うものです。やがて切開が終わると吸引機で膿を吸い取り、それからガーゼを入れて、この日は終了。
 今後根の治療を続けて治るようならば、今折れている前歯を削ってさし歯にしようかと思っています。しかし治らない場合は前歯2本を抜歯しなくてはならないそうで、そうなると入れ歯ということになりそうです。う〜ん、30歳を前にして入れ歯とは・・・。歯と言うのはなめてかかると怖いものですね。病院関係があまり好きではないワタクシはちょっとした痛みなら我慢してしまう癖があるのですが、やはりそれではいけないということです。皆さんも気をつけてくださいね。
 翌日、T沢歯科医院の先生が出張でしばらくいなくなるとのことだったので、会社の近くのS歯科に紹介状を書いてもらい、そちらで継続治療することになりました。前日のT沢先生もそうでしたが、このS先生もかなり若い先生で、二人ともなんか爽やかな好青年て感じです。おまけに両歯科とも、勤めている衛生士のおねーさんが美人揃いなのですよ。それも近ごろの顔黒くしてアタマ金髪なねーちゃんと違って、清楚な感じのおねーさまタイプ。よっしゃぁ!ナイスだぜ、歯医者!σ(^□^)<グッ
 S歯科さんの方は診療台ひとつひとつに患者が気を紛らすことができるようにテレビモニターが天井からぶら下がっており、衛星放送だかケーブルテレビだかを映しています。この日は「ハムナプトラ」をやっておりました。さて、今日は前日に仕込んだガーゼを取って、消毒をすることになりました。その前に歯石のチェックを衛生士のおねーさんがやってくれたのですが、ワタクシ結構真面目に歯を磨いているにも関わらず、歯の根元の方に歯石があったようで、
「う〜ん、ちょっと歯石がありますね〜。一生懸命歯を磨かれてるとは思うんですけど、やっぱり根元の方は残りやすいですからね〜。」
「はぁ、ほうなんでふか」( ̄□ ̄)<口を開けっ放しなのでうまく喋れない。
「ちょっと見てみます?」
「へ?」
おねーさんは手鏡をワタクシに渡して、口の中を覗き込ませると
「ほら〜、ここに歯石があるのがみえますか〜?ちょっと風をあててみますね〜。歯茎が開いてパクパクしてるでしょ〜?」
・・・・なんかおねーさんに言葉でイジメられてるみたいで、妙な気分です。
その後先生の治療も受けて今日も終了。今日のところは痲酔をかけてどうこうするということはありませんでしたが、今後治療にともなって痲酔をかけたり切ったり削ったりする事が多くなりそうな感じです。ワタクシの恐怖体験はまだしばらく続きそうです。

■00.2.6 Sun  廻ってない回転寿司屋
 一昨日のお話でございますよ。仕事が終わった後、ちょいと友人のきんさんに会う用事があり、そのまま夕食を食べに行きました。場所は岡山市津高にある回転お寿司屋さんでございました。きんさんが前々から目をつけてて、ど〜しても行きたいというので、おつき合いいたしましたよ。ご多分にもれず、ワタクシは握り寿司が大好物であります。会社の先輩のうりゃさんは魚がダメな人なので、「寿司なんか食う奴の気がしれん」てな事をホザきくさりやがりますが、ワタクシに言わせれば寿司を食えないなんて、そんな寂しい人生、耐えられないです。まあ、ワタクシの安月給ではカウンターでイキのいいのを握ってもらうようなお高いところには行けませんが、そこそこ安くて美味しければ満足な人間です。
 さて、件の店で席について、廻ってくる寿司を物色しはじめましたよ。その間にきんさんがパック式のアガリを入れてくれ、醤油用の小皿を取ってくれたりして。きんさんはこの辺がすごく細かく気のきくニクイ奴です。きっと女の娘を連れてった時もこんな細かい気配りしてるんだろうなぁ。このこの。(^ε^
 さ〜て、何を食べようか。マグロにハマチ、エビにタコ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あれ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。なんか、ネタが廻ってこないぞ?( ̄△ ̄;;;
いや、正確にはネタは廻ってるんですけどね。ベルトの上に乗ってるのは魚のアラ炊きとか、サラダとか、イカ紫蘇の軍艦巻きとか、なんだかマニアックなものばかり。普通の握りがちっともないんでありますよ。
たま〜にタコとかエビとか廻ってるんですけど、なんかちょっと違わんか?たまりかねたきんさんは、ツケ場に立ってるお兄さんに直接注文を頼み出す始末。この時点でワタクシの頭の中には、「寿司の廻ってない回転寿司屋」としてこの店がインプットされてしまいました。( ̄△ ̄;;
 ま、そんなこんなで何皿かたいらげた後、ワタクシは何か暖かいものが欲しくなり、ツケ場のお兄さんを呼んで「赤だし」を注文しました。冷たい寿司に暖かい赤だしの絶妙なハーモニーを楽しみたかったのであります。しかしてその数分後、お兄さんがそれを持ってきてくれました。
「はい、お待ち、新香巻き!」
思わず反射的に受け取ってしまいそうになりましたが、考えたらワタクシもきんさんもそんなものは注文していないし。
「あの〜、新香巻きじゃなくて赤だしを頼んだんですけど。( ̄△ ̄;;;」
「あ、赤だしですか?すいませんね。( ̄▽ ̄」
ボケているのか?それとも耳が悪いのか?それにしたって「赤だし」と「新香巻き」じゃイントネーションも違うし文字数も違うし、どう聴き間違えたというのか。以前クレドビルの「ザ・丼」で「Dセット」と「Bセット」を聴き間違えられたことはあったがな(99年10月の日記参照)。第一、せっかく寿司を食いに来て「新香巻き」なんぞというチンケなネタをわざわざ注文してまで食うかぁ〜!( ̄□ ̄;;;
その後、待てど暮らせど「赤だし」はやって来ず、挙げ句の果てにはワタクシより後から注文した隣の席の人に先に「赤だし」が出される始末。どうやらワタクシの方は完全に忘れ去られているようです。
お兄さん、ナメとるね?ワタクシはホームページを持っとるんよ?告発しちゃうよ?
・・・・・・ま、いいや。赤だしひとつで熱くなるのも大人気ないしな。ここはひとつ分別のある大人として、爽やかに忘れてあげよう。でも、もう二度と来てやらないからなぁ〜〜! 〜(T□T)